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2018年12月27日 (木)

曾田本その1の9居合兵法の和歌読み解く32首の7身の曲尺

曾田本その1
9.居合兵法の和歌読み解く
32首の7身の曲尺
 身の曲尺の位を深く習ふべし
        留ねど留る事そふ思議や
読み及び*読み解く
 身の曲尺(かね)の位を深く習うべし、留めねど留まる事ぞ不思議や。そのまま読み下せばこんな所でしょう。
 この歌の解釈は人それぞれかも知れません。武術の歌なのだから其処から抜け出せないのもあるでしょう。人の心と心の触れ合いと思えば、そこにも至るでしょう。
 そのまま読めば、敵と我との間合いを十分に知るべきものである、敵が打ち込んで来ても敢えて請け太刀に成らずとも、間が遠くであれば我が身に届くわけは無い、また敵の懐に入ってしまえば打ち込んでは来られない、そこをふわりと勝事の不思議な事である。
 曲尺とは直角に折れ曲がった物差しですが、ここでは我と敵との間合い、打ち込み届く距離でしょう。
 
 武蔵は兵法三十五箇条に「間を積る様には色々在れども・・大形は我が太刀人に当たる程の時は、人の太刀も我に当たらんと思うべし。人を打たんとすれば、我が身を忘るゝ物也よくよく工夫あるべし」
 また「常に糸かねを心に持べし、相手の心に糸を付て見れば、強きところ、弱きところ、直きところ、ゆがむところ、たるむところ、我が心をかねにして、すぐにして、糸を引きあて見れば人の心よく知るゝものなり。そのかねにて円きにも、角なるにも、長きをも、短きをも、ゆがみたるをも、直なるをも、よくしるべきなり。工夫すべし」
 武蔵の兵法三十五箇条を田宮平兵衛業政が知っていたかと云えば、知らなかった方に軍配でしょう。
 同じ様に考えたと云えるかもしれません。
 人との交わりに於ける様々な場面に思い至り、その立場立場を理解出来れば解決の糸口は見えて来るでしょう。
 とことん話す事も無く、上位者が上意下達などと威嚇しても、襤褸はボロでしょう。この歌は難解というより、意味不明な歌としか言えそうにありませんが、武術は人の究極のコミュニケーションの道具でもあるのです。
 
 
 

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