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2018年12月12日 (水)

曾田本その1の8その他読み解く4太刀堅

曾田本その1
8.その他読み解く
4、太刀堅
 甲冑帯シタルトキ人々色々ト刀ヲカラメ堅ムル也甚抜キ難シコゝ二太刀堅メトテヨキ堅一ツ有□ノ緒ノ如ク中二布ヲ入レ上ヲ絹ニテ縫包ミ長ケ六尺計ニテ具足櫃二入レ置クベシ
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扨刀ノ紐ヲ腰二當右脇ニテ留メ上帯ヲシテ其上帯一重ニテ彼ノ堅メノ見ヱヌ様二覆ヒ置也脇差ハ上帯皆へ常ノ如ク二指スベシ扨刀ヲヌクニ自由二〆抜易シ或ハ切岸亦ハ塀抔ヲ乗ル時刀ヲ背ヲゝニモ宜し其侭刀ヲ後二引廻し下緒ヲ肩二掛テ乗時ハツカユル事ナシ此ノ堅メ至〆佳ナリ
読み及び読み解く
 甲冑を帯したる時、人々色々刀を絡め堅めるものである、甚だ抜き難い、ここに太刀堅めと云って良い堅め方が一つある。
 □の緒の如く中に布を入れて上を絹にて縫い包み、長け六尺ばかりにして具足櫃に入れて置くのである。
 扨、刀の紐を左の腰に當てて右脇にて留める、其の上に上帯をしめて、その上帯一重の所で彼の堅めの見えない様に覆って置く。
 脇指は上帯を皆締めて、常の如く帯一枚上の処に指すのである。扨、刀を抜くのに自由にして抜き易いものである。
 或いは、切岸亦は塀などを乗り越える時、刀を背負うによく、其の侭刀を後に引き廻し下緒を肩に掛けて乗る時は閊える事は無い。この堅め至って佳いものである。
 この太刀堅の図から連想するのは、戦国時代後期には刀は差す様になり、江戸期では刀を腰帯に吊るす方法は見られなくなったようです。これは刀を帯びると云う方法で太刀を吊るす方法を思い描きます。
 太刀堅を鞘に付けた図が「クワノコ?」の文字でありますが其れを右腰で結んだのでしょう。太刀は図とは逆に刃部が下向きになる筈です。
参考
 居合心持肝要之大事付大小指違之事より
 大小指違と云うは、世人脇差を帯二重に指し刀を三重に指すなり、居合の方にては二重に刀を指し三重に脇を差す也、敵に出合いたる時大小を筋違へて脇差をば下ろし指しにして刀を抜き戦うべし、然る時は脇差の柄まぎる事無し、亦刀の鞘の鐺跳ねる故に足を打つ事無く働きの自由宜し常に此の如く指すべし。

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