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2018年12月 2日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く29神心八相事2虎乱剱事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
29、神心八相事
2虎乱剱事
 虎乱剱事山野幽谷ヲ通ルトキ虎狼抔或ハ手負獅子抔我ヲ目懸テカゝリ来ルトキ場ヲ見合セ前一方明テ三方フサガリタル穴ノ如クノ所二寄ッテ膝ヲ組刀ヲ抜キ切先ヲ向フ二シ右脇ヱ引付テ構ベシ猛獣飛デカゝレバ己ト貫カルゝ也柄を腹へ當テゝ真向フニ構ル事ナカレ猛獣ノイキヲイニテ腹へ強ク當リ不覚ト成ル也
読み及び読み解く
 虎乱剱の事(こらんけんのこと)、山野幽谷を通る時、虎狼などあるいは手負の獅子など我を目掛けて懸かり来る時、其の場の状況を見合せ、前一方が開いていて三方(右左後)が塞がっている穴の様な所に身を寄せて、膝を組んで刀を抜き、切先を前に向けて右脇に柄を引き寄せて構えるのである。
 猛獣が飛び懸って来れば自ずと貫かれるのである。柄を腹に当てゝ真前に切先を付けて構えてはならない。猛獣の勢いによって腹へ強く当たり不覚と成るものである。
 前方から飛び懸って来る相手への応じ方の一つとも広義に解釈できるかなとも取れます。
 日本には江戸時代でも虎、獅子の類は生存していないけれど、この例として凶暴な猛獣の攻撃に応じる方法を述べているのでしょう。
 狼も明治には耐えてしまったようですが、野犬はいたでしょう。
 譬えを猛獣としていますが、一人対大勢などの場合や、集団戦争の様な場合にも、この心得は持つべきものかも知れません。
 前を開けて一方からしか攻めてこれない場取りの重要さを上げて居ます。
 次に刀を前に向けて攻め込んで来ても、相手は多くの死傷者を出す状況と、我はいたずらに逃げ回るのでは逆に隙だらけとなって勝つ事は出来ないと教えているのでしょう。
 更に、敵の攻撃によって自損しない防御と攻撃が一体となった体勢を、低く座して切先を前に向け右脇に絞めて構える事を促しています。
 この場合の坐仕方は、右膝を立て左膝を地に着き踵を挙げた八文字、所謂体構えの立膝でしょう。
 集団での攻防でも背水の陣で逃げ道は無く、前方からしか攻撃を仕掛けて来られない場の取り方まで示しています。

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