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2018年12月 8日 (土)

曾田本その1の8その他読み解く2紐皮を掛る

曾田本その1
8.その他読み解く
2、紐皮を掛る
 他流ニテ紐皮ヲ掛ルト云事
 仰向ニ倒ルゝヲ嫌テヒモ皮ヲ残スト云説ヲ設ケタル見ヱタリ當流二テハ前二云所ノ傳有故二譬如何様二倒ルゝ共失二非ス其上紐皮ヲノコス手心何トシテ覚ラルベキヤ當流二テハ若シ紐皮カゝリタラバ其ノ侭ハ子切ルベシサッパリト両断二ナシ少シモ疑ノ心残ラサル様二スル事是古伝也
読み及び読み解く
 他流では切腹者の首を斬った時、首の皮を残す「紐皮を残す」という説を設けて居るやに見える。首を斬ると、仰向けに倒れるのを嫌い、紐皮を残し頭の重さで後ろに倒れないようにする作法を云うのです。
 そんな作法を設けて居る様な流派も有ろうが當流では、前項に有る様に「無調法に御座候但し放討ならば望所に御座候」と介錯をお断りするのが前提で、何としても介錯せよとの事ならば、作法に拘わらず、紐皮を残せなくとも作法を失する事にはならないと当流の仕方を述べています。
 従って事前に断っておくことで、譬え如何様に倒れても作法を失する事にはならない。その上紐皮を残す手心など、どの様な事をして悟り得られるだろうか。
 当流では若し紐皮に刃先が掛かったならば其の侭、はね切って、サッパリと両断して少しも疑いの心を残さない様にする事、これが古伝である。
 古武士の風格を残す教えですが、この前提には介錯などは武士の役割ではない、何故ならば死人を切るのと変わらない事で武士の誉にはならない、という思いがあると思われます。
 従って介錯の作法は「無調法」なので望まれる様には出来ないと断りをする事、それでもと云う事であれば、請ければ良い。先に断っているので作法を失する事は無いと云うわけです。
 作法の一つに首を斬った時、仰向けに倒れないように首の皮一枚残すべきと云う事があるが、当流では斬った際に紐皮に至ってもサッパリと斬り落しそれが当流の仕方であるともいいます。
 紐皮を残す手心はどうやって覚のか知らん、と開き直っている様です。
 

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