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2018年9月16日 - 2018年9月22日

2018年9月22日 (土)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文5雨中之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
5、雨中之事
・ 
 間ヲ積リ間ヲ隔テ頭ヲタレ敵ノ兵器ノ色ヲ見ル可シ扨我ガ太刀ハ上段二構テ敵ノアヲノク様二ハカロフ可シ
読み
 間を積り 間を隔て 頭を垂れ敵の兵器の色を見るべし 扨我が太刀は上段に構へて敵の仰のく様に計らうべし

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2018年9月21日 (金)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く4風吹之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
4、風吹之事
 風ハ四季二ヨリテカワル春風ハ地ヨリ空ヱ吹上ル夏ハ中ヲ吹也秋ハ上ヨリ下ヱ吹冬ハ下ヲ吹右ノ心ヲ以テ風ヲ背二受テ働ベシ敵ヲ風二向ハセルヨフ二計ル可シ眼クラミテ先ヲ得見ヌ也家内ニテハ自家他家ニテハ壁ヲ後ロカ右二ウクベシ戸障子を後ロ二ウクベカラズ外ヨリ人来テアシゝヒビキ驚クモノナリ心得ベシ
読み及び読み解く
 風は四季によって変わる 春風は地より空へ吹き上げる 夏は中を吹くのである 秋は上より下へ吹き 冬は下を吹く 右の心を以て風を背に受けて働くのである 敵を風に向かわせるように計るのである 眼くらみて先を見えぬのである 家の内にては家により 他家(外家 家の外)では壁を後ろか右に受けるのである 戸障子を後ろに受けるべきではない 外より人が来て悪い 響き驚くものである
 風の吹き方を述べていますが、地方や地形などで一概に言えるか判りません。季節風の風の場合は夏は南風、冬は北北西などと大雑把にとらえています。海風と山風などもあります。
 気圧の状況によって風は吹くのでしょうから、季節やその日の状況で吹き方をキャッチして風を背に受ける様な場の取り方を考えろという事でしょう。極意とは其処まで意識できるようになれということでしょう。
 「家内二テハ自家他家二テハ壁ヲ後ロカ右二ウクベシ」の文章は不明瞭ですが家の中で相対した場合、家の外での場合ともに壁を後か右にして対応しろというのでしょう。

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2018年9月20日 (木)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文4風吹之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
4、風吹之事
 風ハ四季二ヨリテカワル春風ハ地ヨリ空ヱ吹上ル夏ハ中ヲ吹也秋ハ上ヨリ下ヱ吹冬ハ下ヲ吹右ノ心ヲ以テ風ヲ背二受テ働ベシ敵ヲ風二向ハセルヨフニ計ル可シ眼クラミテ先ヲ得見ヌ也家内二テハ自家他家ニテハ壁ヲ後ロカ右二ウクベシ戸障子ヲ後ロ二ウクベカラズ外ヨリ人来テアシゝヒビキ驚クモノナリ心得ベシ
読み
 風は四季に依りて変わる 春風は地より空へ吹き上げる 夏は中を吹くのである 秋は上より下へ吹き 冬は下を吹く 右の心を以て風を背に受けて働くのだ 敵を風に向かわせる様に計るものである (敵は)眼眩みて先を(が)見えぬものである 又家の内にては家により 他家(外家 家の外)にては壁を後ろか右に受けるのである 戸障子を後ろに受けるべからず 外より人が来て良くない 響き驚くものであって心得る様にすべきである
 

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2018年9月19日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く3闇夜之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
3、闇夜之事
 ヤミノ夜ハ我カ身ヲシヅメテ敵ノ形ヲ能見透カス可シ兵器ノ色ヲハカルベシ若難所有ラバ我カ前二當テ戦フ可シ敵ノスソヲナクル心持ヨシ
読み及び読み解く
 闇の夜には我が身を沈めて(身を低くして)敵の様子をよく透かして見るのである 兵器が何であるか、遣い様の慣れているものかその様子を計るのである 若し難所が在るならば我が前に難所を当て敵が難所を背になる様にして戦うべきである 身を沈めているのだから敵の裾を薙ぐる心持が良いのである。
孫子の兵法行軍篇
 「凡そ地に絶澗・天井・天牢・天羅・天陥・天隙あらば、必ず亟(すみやか)にこれを去りて、近づく事勿れ。吾れこれに遠ざかり、敵には近づかしめよ。吾はこれを迎え、敵にはこれを背せしめよ。」
 孫子も難所には近づくな、敵に近づかせろ、我は難所を迎える様に前に見て、敵には難所を背にするようにさせろというのです。
 この「闇夜之事」と同じ事を言っています。第9代林六大夫守政は能く兵書を学んでいた様です。
 突然説明も無く「敵の裾を薙ぐる(殴る?)心持ちよし」の攻撃方法が伝えられるのですが、ここはせっかく身を沈めて我が状況を計れない様にしているのですから、その姿勢のまま先手を打つならば下方に斬り付けるのが順当でしょう。
 

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2018年9月18日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文3闇夜之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
3、闇夜之事
 ヤミノ夜ハ我カ身ヲシヅメテ敵ノ形ヲ能見透カス可シ兵器ノ色ヲハカルベシ若難所有ラバ我カ前二當テ戦フ可シ敵ノスソヲナクル心持ヨシ
読み
 闇の夜は我が身を沈めて敵の形を能く見透かすのである 兵器の色(様子、形、獲物など)を計るのである 若し難所があれば我が前に当てて戦うのが良い 敵の裾を薙ぐる心持ちがよい

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2018年9月17日 (月)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く2月夜之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻き秘訣読み解く
2、月夜之事
 月夜ニハ我ハ陰ノ方二居テ敵ヲ月二向ハス可シ我ハカクレテ敵ヲアラワス徳有り
読み及び読み解く
 月夜の仕合の立ち位置を教えています。我は月を背にして顔や手足の様子が看取れない陰となる様にし、敵は月に向かう位置に追込むのである。
 我は隠れた様になって、敵からは我の詳細は読みずらい、敵は月光にさらされてよく見えるのである。
 前回の日中之事でも「日を背に受く可し」で月夜之事と同様に強く光る物を背にして立ち、敵は光を正面に向う様に追い込む事、「此方の色〆(いろめ)を見る事不成也」と同様です。
 どの様にすれば、この様な有利な条件を手に入れられるかの教えは特に無さそうです。相手も充分な判断力もあり腕も立つのであれば、我は平常心を保ち、相手の判断力を失わせるほど怒らせるなどあるでしょう。そんな場合が作れるならば最初から立合う程の事も無く呑み込んでしまってもどうと云うことでも無さそうです。
 宮本武蔵も五輪書の火之巻之に「場の次第」として書いています。
「場のくらいを見わくる所、場におゐて日をおふという事有り、日をうしろになしてかまゆる也。若し所により、日をうしろにする事ならざる時は、右のわきへ日をなすやうにすべし。座敷にても、あかりをうしろ、右脇となす事同前也。うしろの場つまらざるやうに、左の場をくつろげ、右のわき場をつめてかまへたき事也。夜にても敵のみゆる所にては、火をうしろにおい、あかりを右脇にする事、同前と心得てかまゆべきもの也。
 敵をみおろすといひて、少しも高き所にかまゆるやうに心得べし。座敷にては上座を高き所とおもふべし。扨戦いになりて、敵を追廻す事、我左の方へ追ひまはす心、難所を敵のうしろにさせ、いづれにても難所へ追掛くる事肝要也。 
 難所にて、敵に場を見せずといひて、敵に顔をふらせず、油断なくせりつむる心也。座敷にても、敷居・鴨居・戸障子・縁など、亦柱などの方へ追ひつむるにも、場をみせずといふ事同前也。いづれも敵を追懸くる方、足場のわるき所、亦は脇にかまいの有る所、いづれも場の徳を用ゐて場のかちを得るといふ心専にして、能々吟味し鍛錬あるべきもの也。」(宮本武蔵著渡辺一郎校注「五輪書」より)
 場の取り様の事は孫子の兵法にも記述されてよく読まれていたと思われます。
 「・・凡そ軍は高きを好みて下(ひく)きを悪み、陽を貴びて陰を賤しむ。生を養いて実に処り、軍に百疾なきは是れを必勝と謂う。丘陵堤防には必ず其の陽に処りて而してこれを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり・・」(金谷治訳注「孫子行軍篇」より)
 

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2018年9月16日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文2月夜之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
2、月夜之事
 月夜ニハ我ハ陰ノ方二居テ敵ヲ月二向ハス可シ我ハカクレテ敵ヲアラワス徳有り
 読み
 月夜には我は陰の方に居て 敵を月に向かわすべし 我は隠れて 敵を表わす徳(得)有り

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