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2018年9月30日 - 2018年10月6日

2018年10月 6日 (土)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文12絶道之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
12、絶道之事
 絶道ノ仕合ハ左右後ノ三方ニハ道無前ニハ敵多有ヲ云左様ノ地二テワ少シモノガレント思フベカラス死ヲ本トス可シ伝云両脇川池深田抔ノ類ニ而後ハ山成時ハ不去不退二而利ヲ計ルベシ両脇ノ内二山有テ後池抔有時ハ先ノ上ヱ登リテ利ヲハカルベシ
読み
 絶道の仕合は 左右後の三方には道は無く 前には敵が多く有るを云う 左様の地にては少しも逃れんと思うべからず死を本とすべし 伝に云う両脇に川、池、深田などの類にて後は山なる時は不去不退にして利を計るべし 両脇のうちに山が有りて後ろは池などある時は 先の(まずは)上へ登りて利を計るべし

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2018年10月 5日 (金)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く11細道之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
11、細道之事
 両脇難所道モ無ク行道一筋ニテ狭キヲ云ケ様ノ所ニテハ敵ハ多勢我ハ一人ノ時ハ利ヲモトム可シ其利ハ敵大勢有リ共我ヲ前後左右取廻ス事不能若敵前後ヨリ来ル時ハ脇ヱ開テ敵ヲ向フ二受我カ左ノ方ノ敵二合フ可シ若シ脇二浅キ川池ナドアラバ飛込ンテ打ベシ我飛込ト敵ツヅキテ飛入物也其間ヲ勝事大事也
 読み及び読み解く
 両脇は難所で(他に)道も無く、行く道一筋の状況の狭い道を細道と云う。 かような所では敵は多勢で我は一人の時は利のある状況を求めるのである、其の利は敵が大勢であっても我を前後左右から取り廻す事は、せまい為に不可能である。
 若し敵が前後から来る時は、脇へ寄って道を開いて敵を正面に受けて、左の方の敵と打ち合うのである。
 若し脇に浅き川や池があれば、其処に飛び込んで打つのである。何故なら我が飛び込めば敵も続いて飛び込んで来るのでその飛び込んで来る間を押さえて勝つことが大事である。
 書かれてあるように読めばこんな所でしょうがすっきり来ません。細道だから前後に敵を受ける事も有るでしょう。それだけ狭いの「脇へ開て敵を向うに受け」は脇によって、敵を正面に見て、その左の敵から打ち合わすのだと云っている様です。
 ここは、単純に狭いながらも脇に身を寄せて前を開けて置いて、左側の敵に斬り込んで行くようにしなさいとも取れる処です。
 道の脇に跳び込むような浅い川や池があれば、パット飛び込み敵が続いて追って来るから間を開けずに斬ってしまえと云うのでしょう。
 敵だって其の侭逃げられるか、其処に我が止まるかを判断してから飛び込むでしょう。
 細道は其処に居れば有利であると孫子は地計篇で述べています。
 「せまき形には、我先ずこれに居れば、必ずこれをみたして以て敵を待つ。若し敵先ずこれに居り、みつればすなわちしたがう事勿れ」この孫子の兵法には何故が読み切れませんが当時の読み物としては貴重なものです。

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2018年10月 4日 (木)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文11細道之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
11、細道之事
 両脇難所道モ無ク行道一筋ニテ狭キヲ云ケ様ノ所ニテハ敵ハ多勢我ハ一人ノ時ハ利ヲモトム可シ其利ハ敵大勢有リ共我ヲ前後左右取廻ス事不能若敵前後ヨリ来ル時ハ脇ヱ開テ敵ヲ向フ二受我カ左ノ方ノ敵二合フ可シ若脇二浅キ川池ナドアラバ飛込ンテ打ベシ我飛込ト敵ツヅキテ飛入物也其間ヲ勝事大事也
読み
 両脇は難所で道も無く 行く道一筋にて狭きを(細道と)云う ケ様の所にては敵は多勢で我は一人の時は利を求めるべきである その利は敵は大勢ありとも我を前後左右に取りまわす事は出来ない 若し敵が前後より来る時は脇へ開いて敵を向こう(前に)受ける 我が左の方の敵に向き合うのである 若し脇に浅き川や池などあれば飛び込んで打つのである 我が飛び込むと敵は続いて飛び込んで来るものである その間を勝つ事大事である

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2018年10月 3日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く10山坂之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
10、山坂之事
 高キ方二居ルヨシ一二敵ヲ見下シ徳有二二進ム二行ヨシ三二ワ我躰上二有レハ危キ事ナシ去レ共高所足場悪シクバ其所ヲ去レ去二三ツノ心得有第一後高方ヱ去ハ心を静メ足ヲ高不可上 第二左右へ開時ハ心ヲ動テ足ヲ軽クハコフ可シ第三前ヒキゝ方ヱ行ニハ風ノ発スル如ク早クトブ可シ敵シタガッテ追ハゝ左右ヘ開打ツベシ亦敵高キ方二居我ヒキゝ方二居ルトモ右ノ心得可然
読み及び読み解く
 高き方に居るのが良い 一つには敵を見下ろし徳有り 二つには進むに行き易い 三つには我が体が敵の上に有れば危うき事はない されども高き所の足場が悪ければ其の所を去れ 去るには三つの心得が有る 第一に後ろ高き方へ去るならば心を静め足を高く上げてはならない 第二は左右へ開く時は心を動かして足を軽く運ぶべし 第三は前が低き方へ行には風の発する如く早く跳ぶべし 敵はそれに随って追うならば左右へ開き打つべし 亦 敵が高き方に居て我は低き方に居る 我低き方に居るとも右の心得同じ事である
 解りにくい文章ですが、この様に読めばよいのだろうと思います。
 孫子の兵法行軍篇に「凡そ軍は高きを好みて低きを悪み、陽を貴びて陰を賤しむ。生を養いて実に処り、軍に百疾なきは、是れを必勝と謂う。丘陵堤防には必ず其の陽に処りて而してこれを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり」と有ります。この辺りから学んだものが伝わったと思われます。

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2018年10月 2日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文10山坂之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
10、山坂之事
 高キ方二居ルヨシ一二敵ヲ見下シ徳有二二進ムニ行ヨシ三二我躰上二有レバ危キ事ナシ去レ共高所足場悪シクバ其所ヲ去レ去二三ッノ心得有第一後高方ヱ去ハ心ヲ静メ足ヲ高不可上第二左右へ開時ハ心ヲ動テ足ヲ軽クハコフベシ第三前二ヒキゝ方ヱ行ニハ風ノ発スル如ク早クトブ可シ敵シタガッテ追ハゝ左右へ開キ打ツベシ亦敵高キ方二居我ヒキゝ方二居ルトモ右ノ心得可然
 読み
 高き方に居るのが良し 一つに敵を見下ろし徳あり 二つに進むに行き良し 三つに我が体上に有れば危なき事なし されども高き所は足場が悪しくば其所を去れ 去るに三つの心得有り 第一に後ろの高き方へ去れば心を静め足を高く上げるべからず 第二は左右へ開く時は心を動かして足を軽く運ぶべし 第三は前に低き方へ行くには風の発する如く早く跳ぶべし
 敵随って追わば左右へ開き打つべし 亦 敵高き方に居て我低き方に居るとも心得然るべし

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2018年10月 1日 (月)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣読み解く9相間之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣読み解く
9、相間之事
 我ト敵間タ(多の誤写か)有時ハ敵ノ来ルヲ待ッテ行ベカラス待ニ利有リ一ニハ身ヲクルシメザル利アリ二ニワ心ドヲセズ三ニハ工夫スル間アッテ吉四ニ悪所二行掛ラス天利自然ノ利アリサレ共我ガ待所アシクバ前後左右二心ヲ付利能シ
 我と敵の間多く有る時は 敵の来るを待って自分から行くものではない 待つに利あり 一つには歩み行く際の危険や道中などで身を苦しめることが無い利である 二つには心が動く事は無い 三つには工夫する時間があって良い 四つには悪所に行き掛る事が無い 天の利自然の利あるものである されども我が待つ所が悪ければ前後左右に心を付ければ利はよい
 敵との距離があれば、気ばかりはやって自分から相手に攻撃を仕掛ける様に進んではならない、身を穏やかにして待てばいい、其の間に作戦を練る、攻撃を仕掛けて先んじて行けば、悪所も有るだろうし穏やかで居られるわけは無い、じっとして居れば天の利も有ろう、でも廻りが戦うには悪そうならば、前後左右の状況をよく観察して心をつけておけば利は得られる、と言うのです。
 居合心持肝要之大事では、居合心立合之大事で次の通りでした。「敵と立合兎やせん角やせんとたくむ事甚だ嫌ふ、況や敵を見こなし彼が角打出すべし 其の所を此の如く勝たん抔と頼む事甚悪しゝ 先ず我が身を敵の土壇と極め何心なく出べし 敵打出す所にてチラリと気移りて勝つ事なり 常の稽古にも思い案じ企む事を嫌ふ能々此の念を去り修行する事肝要中の肝要也」
 これらの教えを能く理解し、身に着け、結果として身を土壇となせるものでしょう。、稽古の形ばかりの棒振り剣士ではならないのです。
 

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2018年9月30日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文9相間之事

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
9、相間之事
 我ト敵間タ(多の誤写か)有時ハ敵ノ来ルヲ待ッテ行ベカラス待ニ利有リ一ニハ身ヲ苦シメザル利アリ二ニワ心ドヲセズ三二ハ工夫スル間アッテ吉四ニ悪所二行掛ラス天利自然ノ利アリサレ共我ガ待所アシクバ前後左右二心ヲ付利能シ
読み
 我と敵 間多く有る時は敵の来るを待って行くべからず 待つに利有り 一つには身を苦しめざる利あり 二つには心が動ぜず 三つには工夫する間あって吉 四つには悪所に行き掛らず天の利自然の利有り されども我が待つ悪しくば前後左右に心を付けなば利良し

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