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2019年1月 5日 (土)

曾田本その1の9居合兵法の和歌読み解く32首の16無想の刀

曾田本その1
9.居合兵法の和歌読み解く
32首の16無想の刀
与風出る太刀を思い覚るべし
      無想の刀鍔ハ可満王じ
* 
読み及び読み解く
 ふうと出る太刀を思い覚るものだ 無想の刀であれば鍔で請け太刀するなど思うものでは無い。
 「与風出る」の歌い出しから翻弄されて、漢文を思い出して「是か」と悟った次第です。下の句の「鍔は可満王じ(鍔は構わじ)」では、何を言っているのか、これも難解です。鍔にお構いなしに、何も考えずに刀を打ち込めというわけです。
 相手が上段からふっと我が真向に打ち下して来る一刀を、何も考えずに我も相手の真向に打ち下し相手の刀を打ち外して切り下げる太刀を悟れ、と読んでいるのでしょう。
 それとも、相手が打ち込んで来るその柄口六寸に、鍔など構う事無く抜き付ける、居合の極意を悟れと読んでいるのでしょう。
 無雙神傳英信流居合兵法の根元之巻に示唆する「柄口六寸」、新陰流の「合し打ち」や、一刀流の「切り落し」が思い描かれてきます。
 いずれの古流剣術の流派であろうと、相手の打込みを請太刀するなどは初心の事であっても極意業は、請け太刀など無いものです。
 無心の打込みが請け太刀であり切る太刀となり勝負が付いている、それを信じて学ばない限り身に付く事も無ければ、見ても理解できず、聞いても解からずでしょう。
 
 この歌は妻木先生の詳解田宮流居合の歌の伝に
 「ふっと出る刀をおもいさとるべし夢想の刀鍔は構はし」
 新庄藩の林崎新夢想流秘歌之大事には詠まれていません。
 
 

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