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2019年1月 9日 (水)

曾田本その1の9居合兵法の和歌読み解く32首の20懸待表裏

曾田本その1
9.居合兵法の和歌読み解く
32首の20懸待表裏
 待も春る待っても留る事ぞ有
      懸待表裏二世の根元
読み及び読み解く
 待ちもする待っても留まることぞある懸待表裏二世(二星?)の根元
 我から懸かっていくのではなく敵の懸かりを待つ、敵の動きを見ても直ぐに応ぜずに待つことが大切である、懸待表裏(けんたいひょうり)は生死の分かれ目の根元である。
 この歌は、古武術の知識が乏しい者には、何を歌っているのかさっぱりわからない歌でしょう、多少知識があっても土佐の居合ばかりが頼りでは術にまで発展できそうにありません。
特に「懸待表裏」、「二世」、「根元」などの用語は当流の用語には見出せません。
 上泉伊勢守の新陰流による考え方が江戸初期には広まっていた影響が土佐の居合にも浸透している一旦かも知れません。
 この歌は田宮平兵衛業政の歌とされています。新陰流の影響はどの程度であったかは判りません。
 新庄藩の林崎新夢想流秘歌之大事には此の歌は見られません。
 田宮流居合歌の伝には二首
 「待ちもするまたでも留まるやうもありかける表裏にせの根元」
 「待ちもするまたでも留まることぞある懸待表裏二世の根元」
 相手の出方を身を土壇にして待って応じようとする、相手もさるもの仕掛けんとする素振りに我が応じようとすればそれを待って懸って来る事もある、懸かる、待つ、表と裏を見極め相手の柄口六寸に勝つのが根元である。
 このように深読みして見れば歌心かな~と思う次第です。

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