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2019年1月 8日 (火)

曾田本その1の9居合兵法の和歌読み解く32首の19知らぬ兵法

曾田本その1
9.居合兵法の和歌読み解く
32首の19知らぬ兵法
 我道の居合一筋雑談二
     志らぬ兵法事を語る那
読み及び読み解く
 我が道は居合一筋である、雑談にしても知らない兵法の事を語ってはならない。
 直訳すればこんな所でしょう。。その心はどこにあるのか考えて見たいものです。
 参考になる新庄藩の林崎新夢想流秘歌之大事にこの歌は有りません。
 妻木先生の田宮流歌の伝では少し文言が違いますが歌心は同じ様です。
 「我が道の居合一筋誰云うに知らぬ理かたの事を語るな」
 我が歩み行く居合の道は田宮流一筋である、誰に云うとしても、知りもしない術理の事を語ってはならない。
 「何故」兵法の事を語ってはいけないのでしょう。他流に返し業を研究されてしまう、他流を批判し険悪と成る、出鱈目を言って過大評価あるいは過小評価され共に禍を招くことになる。
 余計な事を言ったため、試合を申し込まれて裏を取られてしまうなどの事は、すでに遠い昔の幻かも知れません。この時代は積極的に他流との交流をして自流価値を身をもって知る良い機会です。
 隠すべき理由は、昔から門外不出であったと云う現代では意味不明な事に拘っていても意味は無さそうです。
 むしろ、古伝の研究者や、本物を極めたい求道の士には門戸は大きく開き、口伝口授の流派の伝承法を書きあらわしてもらい末永く残せる方がどれだけ世の中の為になるか判りません。
 明治以降の竹刀剣道や居合の統一理論が、多くの古伝を抹殺してしまいました。残された流派もじわじわ蝕まれて消える寸前か、土佐の居合の様に古伝を忘れてしまって現代居合として新たに生まれ、そして権力者の無責任からあらぬ方に進んでしまい、あの世から笑われてしまうのも悲しい事です。
 あの世からならば仕方が無いのですが、古伝を研究した者から「何故」と問われて答えられず、「昔はこうだった、先師にこうな習った」と苦しい答弁です。
 

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