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2019年1月 1日 (火)

咄々々(とつとつとつ)Ⅱ

 咄々々 
  明けましておめでとうございます。
 
 平成31年の書初めのお題は、雲門宗の開祖雲門文偃の雲門広録から「咄々々(とつとつとつ)」
 意味は、舌打ちしたり、怒ったり、驚いたりする咄から「あらまあ」「これはこれは」などと云った、想いも寄らない事に感動する事、それを表した禅語を選んでみました。
 雲門の言葉としてよく知られているのは「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」でしょう。
 「 にちにち」と読むのが正し様ですが、「ひび」でもさして違いは無いと云えば、識者が怒るかもしれません。
 どの様な日でも、悪い出会いや良い出会いがあったりします。
 日々は水の流れの如きもので、とどまる事は無いものです。それを踏み越えていくのが人生でしょう。
 出会いとは人との関わりばかりでなく、見たり、聞いたり、感じたこと全てと思えばいい、ふと感じた今までの人生と是からの人生への気付きなどで有ってもいいのでしょう。
 
 そんな日々の出合いの中で、想いも寄らない「あらまあ」と思わず口に出して、喜んだり、悲しんだり、怒ったり、ほめたりするのが「咄々々」の語といわれます。
 家内は保育園に勤めています。その日の子供たちの言動に「あらまあ」と驚く事ばかりだそうで、楽しそうに話してくれます。
 お座りもちゃんと出来ない幼児が、いつの間にか這い出して、ある日突然立ち上がり一歩踏み出し満面に嬉しそうな「笑み」を浮かべる姿、それを「あらまあ」と驚喜する様子は眼に浮かびます。
 その子のパパやママより先に、歩けた嬉しさを自慢げに見せてくれる幼児に、感動すると共に複雑な気持ちとも話してくれます。
 意図的に人を感動させる事が出来たら、行事の主催者は是までの苦労が報われた気持ちになるでしょうし、参加された方も思いもよらぬ感動に嬉しくなってますますのめりこむでしょう。
 
 善い事、悪い事「あらまあ」と、つい口から出てしまう、素直に云える日々でありたいものです。
 「咄々々」の書初めは、文字の書体も配置も用紙の大きさも、特定せず皆さんの思うままに書き込んで、正月明けの教室に持って来てもらいます。
 「あらまあ」と云って、新年早々にその作品を皆さんと一緒に鑑賞します。
 喜んだり悲しんだり、抱負に一杯の新しい年を迎え、五月には新しい年号に臨んで行きたいものです。
 2019年平成31年、たとへ5月1日から年号が変わっても亥年です、新年のご挨拶は「咄々々」とだけ書いてお送りします。
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