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2019年2月 3日 (日)

曾田本その2を読み解く2大森流居合抜方3の4當刀

曾田本その2を読み解く
2、大森流居合抜方
3の4當刀
古伝神傳流秘書
當刀:左廻りに後へ振り向き左の足を踏み出し如前
行宗先生
後身(當刀・後刀):後向きゟ正面に抜き付け冠りて切る也
大江先生
後:後へ向き正座す、刀を静かに抜きつゝ両脚先にて左へ廻り正面に向ひ左足を出して首に抜付け同体にて上段より前体頭上を斬る血拭ひは左足を後方に引き刀を納む。
 當刀の意味が解らずにいます。後ろに座す敵に左廻りに振り向いて左足を踏み込んで抜き付け、上段に冠って打ち込むのだろうと、推測します。
 何故左廻りなのか、右廻りでは不可なのか、右廻りも左廻りも既に左刀・右刀で稽古済みです。どちらも難なく演武出来るはずです。特に右廻りですから古伝の右刀や行宗先生、大江先生の左刀(右)、右刀(左)で九十度の回転を習っています。古伝の二本目左刀が左足を正面の敵に踏み込んで抜き付けるのであれば、右刀と當刀は九十度右廻りと百八十度左廻りで納得できます。
 行宗先生、大江先生は左廻りを九十度と百八十度の二度稽古するわけです。回転角度の違いを認識する為と云うのも一理あるでしょう。それならば、右廻り百八十度も正規の業としてあっても良さそうなものです。
 古伝は、そんな事を考えるならば自分で稽古の時にやればいいでしょう、と笑われそうです。正座の右廻りは容易ですが、立膝の右廻りは厄介ですよ。是は相当稽古が必要です。
 大江先生の後の回転の仕方で「・・両脚先にて左へ廻り正面・・」の文章は「右膝を軸とし左廻り・・」でしょう。右の場合「右足の膝にて左へ廻る」、左の場合は「左足膝にて右へ廻り」と稽古させています。両足爪先立って回転するのは困難です。軸となる膝若しくは左足先で回転しなければ廻れません。その際左足を踏み込むのは更に難しいものです。
 大江先生の居合の手附を堀田捨次郎先生が書かれて大江先生の監修があるやに何かで読んだような気もしますが、大江先生は読まれていないとしか思えません。
 何故、くだくだ、くだらない事を書くかと云う事ですが、古伝神傳流秘書の當刀は「左廻りに振り向き左の足を踏み出し・・」と有るばかりで、どの様に廻るのかなどは口伝、口授であったと思えるのですが、其れよりもこの手附で、結果を出すには如何にあるべきかを考えさせようとしている様に思えて仕方がありません。
 しかし、現代居合が、形に拘り物差しで計るような指導に疑問を覚えてしまいます。初心の者に手ほどきする形ならば納得ですが、それを十段ともあろう人が真面目な顔をして演じているのも不思議です。

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