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2019年2月14日 (木)

曾田本その2を読み解く4長谷川流居合抜方4の3稲妻

曾田本その2を読み解く
4、長谷川流居合抜方
4の3稲妻
参考(曽田本その1より)
古伝神傳流秘書
英信流居合之事
稲妻:左足を引き敵の切て懸る拳を払ふて打込み後同断
行宗先生
向身
稲妻:左足を引き(横(□)上に)中身に抜き付冠りて切る
参考(剣道手ほどきより)
大江先生
稲妻:正面に座し、右足を少しく立てながら左足を後へ引き、両膝を浮めて稍左斜へ斬付け、姿勢の儘上段に取り其体より両膝を板の間に着けて斬り落すなり、血拭ひ刀を納むるは一と同じ。抜付けは刀尖を高くするを宜とす。(敵の甲手及頭上を斬る)
 古伝は、「敵の切って懸かる拳を払う」と明確です。
 行宗先生は何処を斬るのか、文章が読み取れる状況にありません。「中身」とは何でしょう。恐らく中腰で下から抜き付けるのでしょう。
 大江先生は、中腰で敵の「甲手及頭上を斬る」ですから、右甲手を斬り頭まで斬り抜けと云うのでしょう。
 抜き付けた姿勢、右足前左足後の抜き付けた姿勢の儘、上段に振り冠って、上段のまま「両膝を板の間に着け」、前後に開いた両足膝は板の間に着けられません。
 左膝を右足に引き付け右足を踏み込み敵に斬り込む、あるいは、抜き付けた姿勢のまま上段に振り冠って左膝を床に付けて座しながら斬り下すとなるでしょう。
中山博道先生(居合読本より)
稲妻:「意義、前方から斬って来る敵の起り頭を乗じ其前臂を斬る業である。
 動作、正面に向い箕坐す。右足を左足に引きつけ左足を一足ひきつゝ中腰の侭で抜刀して敵の前臂を切り(大森流の勢中刀を参照)左足を右足に引きつけつゝ刀を頭上に振り被り右足を前に踏みつけて正面を斬る。以下前に同じ。」
 「敵の前臂を斬る」の前臂は右手、左手どちらでしょう。相手上段では、我に向かって一番近いのは相手の左臂でしょう。
 上段に斬って来るならば両肘を斬る事になります。二刀目は左足を右足に引きつけつゝ、上段に振り冠って右足を踏み込んで立ったまま真向に斬り下す。
 立ったままか座しながら斬り下すかは、古伝にうたわれていないので状況次第で良いのでしょう。
細川義昌先生系統の梅本三男先生(居合兵法無雙神傳抜刀術より)
稲妻:「(正面に座して居る者を斬る)正面に向ひ居合膝に座し、例により鯉口を切り、右手を柄に掛け抜きつつ立上り、右足を踏(或は立上り左足を退きてもよし、対手の右側面へ)抜附け、左膝を右足横へ跪きつゝ、刀尖を左後へ突込み、諸手上段に引冠り、更に右足踏込んで
斬込み刀を開き納め終る」
 敵との間次第で右足を踏み込んでも、左足を退いても良い、という応じ方でしょう。座しつつ上段から右足踏み込んで斬り込んでいます。(正面に座して居る者を斬る)という稲妻の意義の文言は気になります。彼我の入れ替わりかな、それとも相手も我同様に座している、相手が腰を上げ立ち上がりつつ刀を上に抜き上げて斬り込んで来るのを、我も抜きつつ立ち上がり間が遠ければ右足を踏み込み、近ければ左足を引いて相手の右側面へ抜き付ける。
 相手の右側面とはどこか・・?。古伝は「拳を払う」

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