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2019年3月25日 (月)

曽田本その2を読み解く8英信流居合の形8の4独妙剣の2

曽田本その2を読み解く
8、英信流居合の形
8の4独妙剣の2
 前回に大江先生の英信流居合の型4本目独妙剣を稽古し、現代居合では第21代福井聖山先生の「無雙直伝英信流之形」4本目独妙剣を稽古して見ました。
 大江先生の独創された業と思えますが、曽田先生はこの独妙剣は伝書の「請流」のことであると言っています。
 扨、どうでしょう。
古伝神傳流秘書
太刀打之事
3本目
請流:遣方も高山相手も高山或は肩へかまえるかの中也、待処へ遣方歩行右の足にて出合ふ、打込を打太刀請、扨打太刀の方より少し引て裏を八相に打を左足に出合ふて留、相手又打たんと冠るを、直に其侭面へ突込み相手八相に払ふをしたがって上へ取り右の足にて真甲へ勝。
曽田本その1
業附口伝
3本目
請流:是は敵も我も八相の構にて行真向へ討込也(敵は待て居ても相懸りにても不苦)、敵十文字に請て、又八相にかけて打込也、我其時左の足を一足踏み込て裏を止ると、敵又引きてかむる処を、我其侭面へ突込也、敵其時横に払ふ也、其処を我体を開きかむり後を勝也(又最後に首根に討込み勝もあり)
古伝も業附口伝も、表現の仕方は違っても同じ様な動作だろうと判断できます。双方八相に構えて、仕は打の待つ所へ、左・右・左と歩み行き、古伝は右足を踏み込み打の左面に斬り付ける、打は左足を退いて仕の斬り込みを請ける。
 業附口伝は八相から上段に振り冠って、右足を踏み込み打の真向に斬り付ける、打は左足を退いて之を十文字に請ける。
 次に、打は右足を退いて逆八相から右面に斬り付けて来る、仕は左足を踏み込んで裏に止める(逆八相に止める)。
 打は又打ち込まんと上段にかむる処、直ぐに右足を踏み込んで打の面に突き込む、打は左足を退き仕の突きを右横に払って来る。
 仕は払われるに従って左足を左斜め前に踏込み体を左に開き請流し右足を踏み込み打の真向へ打込む。
大江先生は英信流居合の型4本目独妙剣の業を独創するに当たり、古伝の請流を基に創作した様に、曽田先生は思われた様です。
 八相に構えて二度打ち合うのはともかく、打が上段に振り冠る所を仕は面に突き込む。この突き込む事が独妙剣の基礎にある、突きを払い落としたが、落すに従って受け流され打込まれる。此処も突きを払われても、この様に応じられるよと警告して、独妙剣では打の突きを打ち払わずに、振り冠ながら摺落して勝つのだ、と云うのでしょうか。
 曽田先生の言われる、4本目独妙剣は、古伝の3本目請流の事とは言えないでしょう。大江先生の英信流の型4本目独妙剣は善い業ですが、打が突き込むのに、体を前に屈めて、「さあ、お斬りなさい」という様な突きは見苦しいばかりです。
 

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