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2019年3月 7日 (木)

曽田本その2を読み解く6長谷川流奥居合立業抜方6の3の2惣捲り

曽田本その2を読み解く
6、長谷川流奥居合立業抜方
6の3の2惣捲り
参考
細川義昌系統の梅本三男先生の居合兵法無雙神傳英信流抜刀術
英信流 奥居合之部
五方斬:(前方に立って居る者を斬る)
正面へ歩み往きつつ、鯉口を切り左足踏出し、右手を柄に掛け右足踏出す、同時に刀を引抜き刀尖を左後へ突込み、頭上より右肩へ執り対手の左大袈裟に斬込み、其刀を右上より振返へし頭上より左肩に執り対手の右大袈裟に斬込み、又、其刀を左上より振返へして右腕外へ執り、腰を低めて対手の左腰より横一文字に斬込み、甲手を返へして左腕外へ執り、更に腰を下げ対手の向脛を横に払ひ腰を伸しつつ、諸手上段に振冠り(真向幹(乾)竹割に)斬下し、刀を開き納め終る。
参考
古伝神傳流秘書
抜刀心持之事
14本目
五方切:歩み行内抜て右の肩へ取り切り又左より切又右より切又左より切段々切下げ其侭上へ冠り打込也
 古伝は刀を抜いて右肩へ取り切る、ですから一刀目は左面か左袈裟切りで斬り始める。左面から始めれば、段々切り下げて右袈裟、左胴、右腰、左大腿、右脛、右から振り冠って真向。
 細川先生の五方斬は、刀を抜き、右肩へ執り左大袈裟、左肩へ執り右袈裟、刀を返して左上より上段になり切先を右横に倒し右腕外、所謂右腰車に執って、体を低め相手の左腰から横一文字に斬り込む、更に甲手を返して更に低く腰を下げて左腰車から相手の向脛を右から左に切り払う、我が右から上段に腰を伸ばしながら上段に冠り真向に斬り下ろす。
 古伝は運剣法を詳しく述べていませんから、最も無駄の無いスムーズな運剣を自得すべきでしょう。
 たとえば、右肩へ取りは、八相の構えですから、八相から相手の左肩に斬り込むのが左袈裟切り、八相に切ると云う事になります。
 現代居合も竹刀剣道の運剣法を余儀なくされた為、一旦上段に構えて袈裟掛けに切る際に上段から八相に運剣しつつ袈裟に切る、おかしな運剣が何の疑問も無く行われています。頭上を通り道にして八相ならばまだ理解できますが、敢えて上段に構えてから八相に直して袈裟切りは無いでしょう。
 体を正面に向け、直線的に、手打ちで左袈裟、右袈裟と斬るなど、重たい真剣ではすべきではない。
 八相からの袈裟切りは、体を変わりながら斬る事を忘れれば、手打ちとなり斬撃力は低く、刀は腰の入った円運動により斬り込むべきでしょう。
 亦、相手に致命傷を与えられなければ真向から打ち込まれる事も想定し、半身となって筋は変わるべきでしょう。
 明治の末期から大正にかけて、竹刀剣道の学生への指導要領から、流派の運剣法は消えてしまい統一理論から竹刀剣道としての運剣法を真剣刀法に無理やり強要して来たきらいがあります。
 竹刀スポーツと真剣刀法は同一のものでは無い、かと言って形に拘るものでもない。
 五方切を学ぶに当たり、現代居合の大江先生の形を本来の真剣刀法を以って稽古しなければ古伝を学ぶ事にはならないでしょう。

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