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2019年3月12日 (火)

曽田本その2を読み解く6長谷川流奥居合立業抜方6の8門入

曽田本その2を読み解く
6、長谷川流奥居合立業抜方
6の8門入
参考
古伝神傳流秘書
抜刀心持之事
門入に相当する業見当たらず。
曽田本その1
英信流居合目録秘訣
上意之大事
5項目
門入:戸口を出入するの心得也戸口の内に刀をふり上て待つを計知ときは刀の下緒のはしを左の手にて取り刀を背負いてうつむきとどこおり無く(滞り無く)走り込むべし我が胴ちゅうに切かくるや否や脇指を以抜つけに足をなぐべし。
居合心持肝要之大事
9項目
獅子洞入・獅子洞出:是以戸口抔を入るの習也、其外とても心得あるべし、或は取籠者抔戸口の内に刀を振上て居るときは容易に入る事不能、其時刀を抜て背に負たる如くに右の手にて振り上げ左の手にて脇差を提げうつむきて戸口を入るべし、上より打込めば刀にてふせぎ、下をなぐれば脇差にて留る、向ふ足をなぐべし、獅子洞出是を以って同出入の心得を知らする也。
行宗先生
長谷川英信流奥居合立業抜方
門入に相当する業見当たらず。
大江先生
長谷川英信流奥居合立業抜方
奥居合立業の部
16番(立業8番目)
門入:(進行中片手にて前を突き後を斬り前を斬る)右足を出したる時、刀を抜き、左足をだして、刀柄の握りを、腰に当て刀峯を胸に当て、右足を出して、右手を上に返し、刀刃を左外方に向け、敵の胸部を突き、其足踏みのまゝ体を左へ振り向け、後へ向き、上段にて斬り、直ぐに右へ廻り前面に向き上段にて斬る。
参考
細川義昌先生系統の梅本三男先生の居合兵法無雙神傳英信流抜刀術
英信流 奥居合之部
門入に相当する業見当たらず。
 大江先生の門入は古伝にも細川先生にも見当たりません。大江先生の独創と判断していいかも知れません。獅子洞入・獅子洞出からの創作居合が替え業として演じられた可能性もあります。
 現代居合では、伝承された業の如く、指導され演じています。
 大江先生の門入りの特徴的部分は、抜刀して「刀柄の握りを腰に当て刀峯を胸に当て」の刺突の構えにあります。柄が腰、峯が胸ですから切先上がりで、体は左入身になります。
 刺突の手の内が「右手を上に返し、刀刃を左外方に向け、敵の胸部を突き」です。
 この刺突の際、現代居合では、第22代池田聖昂先生の無雙直伝英信流居合道解説では、抜刀時「切先鞘離れの瞬間、切先鯉口の先に出でざる事」であり、刺突時「右柄手は我が乳の高さ位にあり刀刃を右真横に向け、切先やや下がり気味に実施する」
 大江先生は刀刃は左外方で、池田先生は刀刃は右真横(右外方)になります。大江先生の刺突の際、右柄手が上向きになります。
 この刺突の手の内の可否は相手に上から叩かれれば刀を取り落とす可能性も高く、柄を前腕下にして突く方が安定します。
 この刺突の手の内は、英信流立膝の部9本目瀧落も同様で刀刃は右外方を池田先生は指導されています。
 大江居合は明治以降の大江先生独自の方法と云うより、大江居合は堀田捨次郎先生の「剣道手ほどき」以外に書き付けられたものはありませんから、その堀田先生の看取り違いも有ろうかと思います。
 
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