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2019年3月28日 (木)

曽田本その2を読み解く8英信流居合の形8の7真方

曽田本その2を読み解く
8、英信流居合の形
8の7真方
大江先生
英信流居合の型
7本目
真方:(打八相、仕上段)(伝書による打込なり、之れは打込のことを記せり 曽田メモ)
打太刀は其儘にて左足を出して八相となり、仕太刀は青眼のまゝ左足より小さく五歩退き上段となり、右足より交叉的に五歩充分踏込みて、打太刀の真面を物打にて斬り込む、打太刀は右足より五歩出で仕太刀を斬り込むと同時に左足より右足と追足にて退り、其刀を請留めるる、互に青眼となり打太刀は一歩出で仕太刀は一歩退り、青眼のまゝ残心を示し互に五歩引き元の位置に戻り血拭ひ刀を納む。
 曽田先生の補足メモですが、(打八相、仕上段)は打八相で良いのですが仕は「仕太刀は青眼のまゝ」となっています。
 (伝書による打込なり)との曽田メモを検証します。
参考
古伝神傳流秘書
太刀打之事
10本目
打込:相懸又は打太刀待処へ遣方より詰(請)て打込み勝なり
参考
業附口伝
11本目
打込一本:(伝書になし口伝あり、留の打込なり):双方真向に物打にて刀を合はし青眼に直り退く
 古伝は、上段か下段か八相かも指定しません。相懸かり、又は打が待つ処へ、仕より詰めて打込む。それでは相懸かりなのに、仕の動作が読み切れません。
 そこで、相懸かり、又は打が待つ処へ、仕はつかつかと歩み寄る、打は真向から打ち込んで来るのに応じて打込み勝。とすればこれは、新陰流の「合し打」か、一刀流の「斬り落とし」となります。
 双方の中間で物打ちを合わせ、ご苦労様では、ただの武的踊りの締めに過ぎません。業附口伝は江戸末期の第16代五藤正亮先生の口伝を元に曽田先生が書き込んだ業附口伝ですから、古伝とは言えません。
 曽田先生は大江先生の真方を伝書に在る「打込」と云っていますが、全く違う動作ですからこの解釈は間違いでしょう。動作の違いはあっても、心持ちはどうかと問われれば、所詮、受け太刀でしょう、と返すばかりです。
 明治以降に剣術各流派の業技法が失伝しています。無双直伝英信流も、多かれ少なかれ似たようなものです。失伝しっぱなしならば伝書が残って居れば、誰かが提唱したでしょうが、大江先生が、業名も業も、動作まで独創してしまったので、その弟子によって独創したものが優先権を得た様に現代まで引き継がれてしまいました。
 おかしなものは、訂正する勇気が現行の高段者には無く、昔はこうだったとか、先師の教えはこうだったとか嘘をつかない様に勉強すべきでしょう。

 

 

 

 

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