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2019年3月 8日 (金)

曽田本その2を読み解く6長谷川流奥居合立業抜方6の4惣留

曽田本その2を読み解く
6、長谷川流奥居合立業抜方
6の4惣留
参考
古伝神傳流秘書
抜刀心持之事
15本目放打:行内片手打に切納ては又切数きはまりなし
行宗先生
長谷川流奥居合立業抜方
19本目(奥居合の最終 ミツヒラ)惣留(惣どめ 曽田メモ):放し討ちのこと
大江先生
長谷川流奥居合立業抜方
12本目惣留め(放し討 曽田メモ):(進行中三四遍斬ては納む)右足を出して刀を右斜に抜き付け、左足を出して抜き付けたる刀を納む、以上の如く四五回進みつゝ行ひ、最後の時は其まゝにて刀を納む。
 行宗先生の惣留(放し討ち)の手附が記述されていません。古伝の「放し討ち」知ってるよ、と云うのでしょうか。
 この業は、現代居合は大江先生の惣留として稽古されています。
 第22代池田聖昂先生の無雙直伝英信流居合掟技剣理集より
 惣留:狭き板橋或いは堤等の両側に自由に躱せぬ細道の場合、前面より仕掛け来らんとする敵を、その胸部に斬り付け一人ずつ仆して勝つ意也。
 第18代穂岐山波雄先生に指導を請け大江先生とも交流があった野村條吉先生は無双直伝英信流居合道の参考では「12番惣留:暗夜細道にて敵に遭いたる心地にて右足を出し、中腰のまゝ体を左へ捻り刀は前に抜き打ち、左足を千鳥に前に出して(交叉)体は低く刀を納む、以上の動作を三、四回繰り返し、最後に体を正面に直し血拭い納刀」
 大江先生直伝の政岡壱實先生は無雙直伝英信流居合兵法地之巻では奥居合立業「3本目惣留:「・・この動作は、右手をかたのたかさから大きく斜に切っていたものが、早くするため、次第に低く切り下ろす事に変化し、その結果色々な想定がなされている。
 曰く
1、伏兵を次々に切る。
2、階段を降りつつ、登って来る者を次々に切る。
3、立て並べた試物を次々に切る。
4、暗夜に細道で出合った者を次々に切る。
5、狭い板橋又は土手などで出合った者を次々に切る。
6、せまい道を一列縦隊で進んで来る者を次々に切る。
 政岡先生は、この業の解説に、「惣留の想定は出合頭に袈裟切りに抜刀してパチンと納めて行きすぎるものである。この動作に格をつけるために、抜打ちを数回繰り返し、最後は他の業と同様に右に披いて納刀して終る」と愚考する。
 一人切る毎に納刀する意味がわからない、最初の者を抜打すれば納めるまでもない。両手で次々と切る事が当然である。
 と書かれています。其の通りでしょう。惣留はもと「放打」で片手抜打ちの稽古業でしょう。
 片手打ちに切って開き納刀する、それだけの業を、しっかり身につけなさいと組み込まれた業と思います。場の状況などは夫々が勝手に想定すればいい、形にして固定すべき業とは思えません。如何に無駄なく一刀で抜打ちできるか工夫研鑽する稽古業でしょう。
 細川義昌先生の系統梅本三男先生の居合兵法無雙神傳英信流抜刀術より放打
英信流 奥居合之部
17本目
放打(右側へ来掛る者を一々斬る):正面へ歩み往きつつ、鯉口を切り左足踏出したる時、右手を柄に掛け右足踏出し、右前へ抜付け、左足を右前足に踏揃へる、同時に刀を納め、又右足踏出して抜付け、左足を右前足に踏揃へるなり刀を納めする事数度繰返し(三回位して)刀を納め直立の姿勢となり終わる。
 
 

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