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2019年4月23日 (火)

曾田本その2を読み解く11英信流大小詰11の5胸捕

曾田本その2を読み解く
11、英信流大小詰
11の5胸捕
参考
曾田本その1
古伝神傳流秘書
大小詰
5本目
胸捕:詰合たる時相手我胸を取り突倒さんとする時我右の手にて其手を取り左の足を後へ引柄頭にて相手の脇へ当る引く時は随って抜突く也
曾田本その2
業付口伝
英信流大小詰
5本目
胸捕:互に対座、打は仕の胸を捕へて突く、仕すぐに右手にて支へ左手に持たる柄頭を敵の脇坪に当てる也、又胸を捕りて引く時はすぐに刀を抜きて突く也
五藤先生教示:向ふて居る右手にて胸をとり突く時は其手を押へ左手にて脇坪へ当る引く時は抜きはなち刺す。
 古伝の大小詰5本目胸捕は、相手が我が胸を取って突き倒そうとするので、我は腰を上げ右手で相手が胸をつかんだ手を取って、左足を退くと同時に左手で以って相手の脇へ柄当てする。相手が下がろうとするに従って、抜刀して突く。
 ポイントは、倒されそうになるので相手の手を掴み、更に左足を引いて押し倒さんとする相手の脇に柄当てするのです。
 業附口伝の大小詰5本目胸捕では、相手が我が胸を捕って突き倒して来るので、居合膝に座したまま右手を後ろ床に付けて支へ、左手に持った刀の柄頭で相手の脇坪へ柄当てする。是では相手にのしかかられて潰されそうです。
 「又」で別の業として相手が、我が胸を捕って引く時はすぐに抜刀して突けと云っています。
 胸を掴まれて引かれる時に抜刀できる状況は難しそうです。相手が胸を掴んだが放して退く状況とは違います。業になりそうもありません。
 五藤先生の教示は、相手が胸を捕って突いて来る時は、腰を上げその手を右手で押さえて、左手で脇坪に突き込む。
 相手が引く時は抜き放ち刺す。是は相手が態勢を変えようとするのに付け入る状況と取れるのですが、「又」の意味を「それからさらに」と取るか、もう一つは「突かずに引く場合は」と取るか否かによると思います。
 大小詰の演武を見ていますと大方は、柄当てされ、ひるんで退く様に演じています。
 この「胸捕」は古伝も業付口伝も想定は同じとみていいかも知れません。文章による表現の仕方は、古伝は抜けだらけなのに何故か、動作が浮かんでくるのです。
 業付口伝では、動作が止まって、さてどうしようと云った感じにさせられてしまいます。

 

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コメント

ミツヒラ様

前コメントでは色々のご案内ありがとうございます。
古流剣術ですか……色々考えていますがこれについてはゆっくり考えようとしています。韓国よりは体育施設や講習がありますので、他のことを学んでいます。

少し質問ですが、以前から疑問だと考えていました。16代五藤先生と17代大江先生ですが、このお二人さんの関係については見つからなかったです。
大江先生は元は下村派の先生に学んで以後谷村派を研究して16代の後を続いたのが私が知っていることです。
16代五藤先生と17代大江先生は師匠と弟子関係ですか?
何か師匠と弟子じゃなく、ただ先代と後代じゃないかと気がします。16代にはほとんどの技があったと知っていますが、急に17代に大分の技がなくなり大江先生が技を整理したことはこんな理由も原因じゃないかと思います。

Lee


Leeさま
コメントありがとうございます。大江先生は下村派の14代に師事して居ましたが、明治維新の混乱で充分な指導が受けられなかったと推察しています。谷村派16代との関係は、居合の指導者として16代亡き後を引き継いだとされますので業は見ていたかもしれませんが師弟関係では無かったかもしれません。Leeさまの想像と指して違いはないだろうと思いますが証明できるものは見当たりません。
ミツヒラ

投稿: Lee | 2019年4月23日 (火) 22時02分

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