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2019年4月 5日 (金)

曽田本その2を読み解く9英信流詰合之位9の8眼関落

曽田本その2を読み解く
9、英信流詰合之位
9の8眼関落
参考
古伝神傳流秘書
詰合
8本目
柄砕:(眼関落のことならん 曽田メモ)両方高山後は弛し木刀に同じ
弛し木刀:(太刀打之位独妙剱の事ならむ 曽田メモ)
太刀打之事
7本目
独妙剱:相懸也打太刀高山遣方切先を下げ前に構え行場合にて上へ冠り互に打合、尤打太刀をつく心持有る柄を面へかへし突込み勝
太刀打之位
独妙剱:(仕打八相)(山川先生の秘書には絶妙剱とあり 曽田メモ)是も同じく抜也、敵待ちかけても相掛りにても不苦、八相にかたきてスカスカと行場合にて打込也其時敵十文字に請て又我が真向へ打込也、其時我又本の侭にて請け面へ摺り込み勝也(我詰たる時は左手を刀峯に当て次に摺り込み勝也)摺り込みたる時敵刀を左肩にとるなり
山川先生の傳書ではこの手附は絶妙剱の手附だと云うので
絶妙剱:(仕下段、打八相)(山川先生の秘書には独妙剱と有り 曾田メモ)是は我前へ切尖を下げスカスカと行き場合にて互に拝み打に討也敵と我とは拳と拳と行合其時すぐに面へ柄頭を突込み勝也(相掛りにても敵待ちかけても不苦、我は鍔ぜりとなるや右足をどんと踏み直に左足を踏み込みて敵の拳の下より人中に当て打構へ不明なるも八相ならん
英信流詰合之位
業附口伝
8本目
眼関落:(相上段)是も互に立ち敵も我も真向へかむり相掛りにてスカスカと行き場合にて互に拝み打に討也、其の時敵の拳と我が拳と行合也、其時我すぐに柄頭を敵の手元下より顔へはね込み勝也(右足をドンと踏み急に左足を踏み込む也)互に五歩退り納刀以下同じ
 古伝神傳流秘書の詰合8本目は「柄砕」で手附は「弛し木刀に同じ」と有るばかりです。曽田先生は「弛し木刀」とは「太刀打之位独妙剱」のことならん、と云っています。この判断は業付口伝の8本目が独妙剱なのでその業を追って行けば太刀打之事「独妙剱」に行き当たると云えばいいのでしょうが「太刀打之位独妙剱」と云っています。
 業附口伝の太刀打之位は独妙剱と絶妙剱が入違っていますので、業附口伝の絶妙剱が対応するのでしょう。業附口伝は江戸末期の五藤先生の口伝の様ですから曽田先生の実兄から伝授されたとしても、古伝から100年近く開いて居ますから、この8本目柄砕は如何なるものであったか証明できません。
 順番を抜かさない前提で業附口伝の絶妙剱から類推して古伝は太刀打之事独妙剱を「柄砕」として借用するとします。
 古伝柄砕きは、打は上段、仕は下段、打は拝み打ちに真向ヲ打って来る、仕は下段から打を突き上げる様にして打の拝み打ちを鍔で請けるや、仕は柄を返して打の面に突き込み勝。
 業附口伝の眼関落としは、相上段で相掛りに進み互に拝み打ち、拝み打ちで拳と拳を合わせるのは、拳を合わせる目的で真向に打込み合うのですから是は変ですが、拳と拳を合わせ仕は右足をドンと床に踏込み、相手の気を奪うと同時に左足を踏み込み相手の手元下から柄をはね上げ顔面に突き込む。
眼関落の線画
右側が眼関落
Img_0454
参考
第19代福井春政先生の直伝
嶋専吉先生覚書無雙直傳英信流居合術形乾
詰合之位
8本目
眼関落:姿勢及構へ、仕太刀打太刀立姿勢、相上段
業、互に立合ひて真向に振冠り相掛りにてスカスカと進み間合い(この場合は幾分間を近くす)にて互に拝み撃に打つ(物打あたりにて)、続いて双方の拳が行き合ふ瞬間、一時鍔元にて競り合ひ仕太刀は直に右足にて強く一度大地を踏み付け急に左足を打太刀の右側に一歩稍々深目に踏込みざま、打太刀の手元下より顔へ撥ね込み人中に柄当てを加ふ。刀を合せ互に五歩退き血振、納刀をなす。
業附口伝そのものです、古伝の詰合は第19代にも伝わっておらず、曽田先生の業附口伝によって稽古指導されていたのでしょう。

 

 

 

 

 

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