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2019年4月11日 (木)

曽田本その2を読み解く10英信流太刀打之位10の3請流

曽田本その2を読み解く
10、英信流太刀打之位
10の3請流
参考
曽田本その1
古伝神傳流秘書
太刀打之事
3本目請流:遣方も高山相手も高山或は肩へかまへるかの中也待処へ遣方歩行右の足にて出合ふ打込を打太刀請扨打太刀の方より少し引て裏を八相に打を左足にて出合ふて留相手又打たんと冠るを直に其侭面へ突込み相手八相に払ふをしたがって上へ取り右の足にて真甲へ勝
曽田先生
業附口伝
3本目
請流:(仕打相八相)是は敵も八相の構にて行真向へ討込也(敵待ち居ても相掛理に手も不苦)敵十文字に請て又八相にかけて打込也、我其時左の足を一足踏み込て裏を止ると敵又引きてかむる処を我其侭面へ突込也敵其時横に払ふ也其処を我体を開きかむり後を勝也
(又最後に首根に討込み勝もあり)
 この業は、一刀目は仕は右足を踏み込み打込、打も右足を踏み込んで請ける。
二刀目は打が右足を退いて仕に裏八相に打込む、仕は左足を踏み込んでこれを請ける。
三刀目は打が打ち込もうと左足を引いて冠る、仕は右足を踏み込み打の面へ突き込む。打は右足を引いて仕の刀を払う。仕は払われるに従って左足を左斜めに踏み込んで打の払う刀を請流し右足を踏み込んで打の真向に斬り付ける。
 古伝も業附口伝も足捌きは仕は歩み足で前進、打は一刀目のみ踏み込み足、二刀目以下は歩み足で退きながら斬り付けています。
 業附口伝は仕の斬り込みが八相から真向への打込みです。曽田先生が記述された業附口伝ですから、仕の動きは直線的な動きでしょう。従って八相から上段に冠って真向打ち、ハ相から上段に冠って裏八相に受ける、そんな運剣を想像します。
 この業の教えは、相手が突きを払うに従って請け流す事を学ぶ様ですが、私は其れより筋を変わり乍ら打つ、請けるの足捌き体裁きを重要視したい処です。
 従って稽古では素早くチョンチョン打ち合わず、双方ユックリ打ち合う事と思います。
参考
第19代福井春政直伝
嶋専吉先生の無双直伝英信流居合術形乾
太刀打之位
3本目
請流:前の業終りて後、当業に移るに当たり、打太刀は後退することなくそのまゝの位置に留り仕太刀の前進を待ちかくるも苦しからず、但し以下何れも、打太刀も一旦後退して相掛りとなる場合を解説のことゝせり、当業以下「心明剣」に至る七本何れも同様なり。
姿勢及び構へ:仕太刀、打太刀共に八相の構へ(立姿勢)
:双方八相の構にて前進、仕太刀真向に打込む、打太刀之れを十字に請く。
 仕太刀更に左足を一歩進め裏を打つ、この時打太刀一歩右足を退き八相より裏に請止め、打太刀更に左足を退き上段に振冠るところを仕太刀青眼より右足を踏出して打太刀の面へ突込む、打太刀は之を左下方に払ふ。
 仕太刀其機に体を左に開き右足を前に進め上段に冠り後を勝つ。互に刀を合はせ原位に復し五歩後退血振ひ、納刀。
 どこで変わってしまったのか、第19代の請流は一刀目仕が真向へ打込み打が受ける。
 二刀目も仕が裏八相から打に打込み、打は裏八相に引きながら受け留めています。打が引きながら上段に振り冠る処を、仕は青眼になって突き込むので打は左下に払っています。
 打は前進しつつ攻撃をしています、古伝とも業付口伝とも違うのは、打は退きながら請け太刀になってしまっています。古伝も業付口伝も打は退きながら斬り込むのでした。
 土佐の居合は一本筋が通らない不思議が、権威者によってまかり通る処に在る様です。それだけに古伝の教えをしっかり受け止めて、筋を通し、その上で変化業は変化業として扱うべきでしょう。
 19代の請流では、仕の剣士としての成長は覚束ないでしょう。

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