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2019年4月18日 (木)

曽田本その2を読み解く10英信流太刀打之位10の10打込一本

曽田本その2を読み解く
10、英信流太刀打之位
10の10打込一本
参考
曽田本その1
古伝神傳流秘書
太刀打之事
10本目
打込:相懸又は待処へ遣方より請て打込み勝なり
曽田本その2
業附口伝
英信流太刀打之位
10本目
打込一本:(伝書になし口伝あり)(留の打込なり)(仕打中段)双方真向に物打にて刀を合はし青眼に直り退く
 古伝は「仕より請て打込み勝」です。文章通り捕えれば、打が打ち込んで来るのを仕は請けて、打込み勝のでしょう。
 9本目で抜き請けして打込んでいますから、抜刀して請けて打込む方が容易とも言えます、古伝には打込は無かったと業付口伝は云っていますから無かったでいいかも知れません。
それでは何故手附が書かれているのか、それは曽田先生が書き加えたのだろうとしか言えません。
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 業付口伝は、相中段で間に至りて双方上段に振り冠、真向に打込んで物打で刀を合わせる。
 この業は何でしょう、新陰流の合し打ちをイメージしているのでしょうか。それとも武的踊りを上手に踊れと云っているのでしょうか。
 見ていますと、双方の切先が届かない間合いで双方の真中辺りで刀を打ち止めしています。
 真直ぐ打込む稽古と思えばまあいいかでしょう。上段から振り下して45度で双方手の内を締めて刀を合わせる稽古でしょう。
 恐らく、第九代林六大夫守政は真陰流(新陰流)を大森六郎左衛門から手ほどきを受けていたならば、新陰流の合し打ちを知っていたでしょう。
 打が上段から真直ぐに仕の頭上に打ち込むのを、仕も上段から真直ぐに打の頭上に打ち込み、打の刀を打ち落して斬り込む極意です。
 形骸だけが残ったのでしょう。打が手の内を緩めて応じてやれば容易に合し打ち風の形が見られるかも知れません。形は出来ても術は決まっていません。
 演武会の形演舞の稽古をしても意味の無いものです。
参考
第19代福井春政直伝
嶋専吉先生無雙直傳英信流居合術形乾
太刀打之位
10本目
留之剱:(打込一本、但し伝書になし)
姿勢及構へ、仕太刀、打太刀共に中段
業、互に進み間合にて真向より物打あたりにて軽く打合ひ(音を立てゝ強く撃ち合ふ意にあらず)更に青眼に直りて残心を示し正しき位に復す。
 右「留之剱」終らばそのまゝ一旦後方に退き血振ひして刀を鞘に納め更に前進し正坐にて刀の終礼を行ひ再度後退して対立のまゝ相互に黙礼をなし、次で神前の敬礼を行ふ。
 英信流太刀打之位を終ります。
 次回は英信流大小詰となります。

 

 

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