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2019年4月10日 (水)

曽田本その2を読み解く10英信流太刀打之位10の2附込

曽田本その2を読み解く
10、英信流太刀打之位
10の2附込
参考
古伝神傳流秘書
太刀打之事
2本目
附入:(附込共云う)前の通り抜合せ相手後へ引かむとするを附入左の手にて拳を取る也右の足なれども拳を取る時は左の足也
曽田本その2
業附口伝
英信流太刀打之位
2本目
附込:(附入)(仕打相納刀)是も出合の如く相掛りにて右の足を先にして場合にてさかさまに抜合せ敵の引かんとする処を我左の足を一足付込左の手にて敵の右の手首を取る、此の時は左下に引きて敵の体勢を崩す心持にてなすならん、互に刀を合せ五歩退き八相に構へ次に移る。
 刀を鞘に納めて相掛に進み、相手より膝に切り込んで来るのを仕は虎一足の様に受け止める、相手引こうとする処を、相手に附け入って左足を相手の左足側面に踏込み相手の右手首を取って仕の左下に引いて打の体勢を崩す。
 古伝と業附口伝とはここまでで終わっています。此の業は大江先生の居合道型の2本目拳取りです。
参考
大江先生
英信流居合の型
2本目
拳取:一本目と同じく、虎走りにて出で、膝にて抜き合せ、仕太刀は、左足を打太刀の右足の側面に踏み込み、左手にて打太刀の右手頸を逆に持ち下へ下げる、打太刀は其まゝにて上体を稍や前に出し、仕太刀は其れと同時に右手の拳を腰部に當て、刀尖を胸に着け、残心を示す、仕太刀は一歩退り、打太刀は一歩出でて、青眼構となる、(仕太刀は五歩青眼にて退り打太刀は其まゝにて位置を占む)
 なんで虎走りにしたのか解りませんが、恐らく「突撃「の号令に遮に無に敵陣へ走る兵隊を思い描いたのではないでしょうか。抜き合わせも相打の雰囲気しか伝わりません。付け入って「打の右手首を逆に持ち下へ下げる」と「「刀尖を胸に着け、残心」が追加されています。
第19代福井春政先生の直伝
嶋専吉先生の無雙直伝英信流居合術形乾
太刀打之位
2本目
附込:姿勢及び構へ、仕太刀、打太刀共に帯刀のまゝ対立
業:互に右手を柄に懸け相掛りにて進み間合いにて右足を踏み出すと共に相手の右足に抜合すこと「出合」の場合と同様なり。
 次で打太刀の退かんとするところを仕太刀跳込むが如く左足を相手の右側に深く一歩踏込み右足をその後方に踏み添へて体を開き、相手の右手首を左手にて逆に捉へ之れを己が左方下に引きて打太刀の態勢を崩し、刀を右手にて腰部に支へつゝ剣尖を打太刀の水月に擬し之をれを刺突の姿勢となる。
 互に中段に刀を合せ正しき位置に復したる後双方五歩退し血振ひの上、刀を納む。
 福井先生しっかり大江先生の形を取り入れています。抜合すのであって、打の或いは仕の先制攻撃を請けるのではなく、相打ちにしています。
 「打が退かんとするところを仕は跳込むが如き」に踏み込みます。表現が大袈裟で飛び込んでしまいそうです。
 打の右手を制し、大江先生は胸に、福井先生は水月に刺突の姿勢を取っています。古伝及び業附口伝は附け入って相手の態勢を崩す処からは指定して居ません。福井先生は大江先生の形も業付口伝も知っていた筈で良く整理された形になっています。

 

 

 

 

 

 

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