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2019年4月24日 (水)

曾田本その2を読み解く11英信流大小詰11の6右伏

曾田本その2を読み解く
11、英信流大小詰
11の6右伏
参考
曾田本その1
古伝神傳流秘書
大小詰
6本目
右伏:我右の方に相手並び座し柄を取られたる時直に我右の手を向の首筋へ後より廻し胸を取り押伏せんとするに相手いやとすくばるを幸に柄を足に懸て後へ投げ倒す、又抜かんとする手を留められたるも右の通りに取倒す。
曾田本その2
業付口伝
英信流大小詰
6本目
右伏:打は仕の右側に並びて座す、打左手より仕の胸を捕る仕はすぐに其の腕を巻き込みて逆手をとり前に伏せる也
五藤先生教示:右脇に座す左手にて胸を取り来る其の手を押へ前に伏せる
 古伝の6本目右伏は曽田先生の業付口伝ではすでに3本目柄留に変えられてしまっています。
業付口伝
3本目
柄止:打は仕の右側に並びて座す、仕の抜かんとする柄を留む、仕は右手を頚に巻き打を前に倒さんとす、打倒されまいと後に反る、其時すぐに仕は打の体の反りて前足の浮きたる下より(膝)柄をかけて後へ倒す力を添ふる也。
五藤先生の手記による教示:右脇に座す抜かんとする柄をとる我れ右手にて首をまき前へ押す敵後とへそるに付後へ倒す其時柄を足へかけ倒す也。
古伝神傳流秘書
大小詰
3本目
柄留:抱詰の通り両の手にて柄を取り下へ押付られたる時向のわきの辺りへ拳にて当扨我が右の足にて相手の手を踏み柄をもぐ、常の稽古には右の足を押膝にてこぜもぐ。
 柄留の處で何故取り違があったのか疑問でしたが、五藤先生の頃に既に業の順番や動作が怪しくなっていたのでしょう。
 実兄の土居亀江や曽田先生に指導された「田口さん」もうろ覚えだったのでしょう。現代では、流派の業技法を門外不出としてその地域に留めて外に出さなかったり、その流の宗家筋が秘す事を条件に引き継いでいたとしても、既に人と争う道具ではありえません。宗家筋の職業として、ありがたそうに秘して口伝口授を主体としていれば、いずれ同様の混乱が起こり其の価値を失う事となると思います。
 今のうちに、伝書の公開と、業手附の文章化はして置くべきでしょう。そして公に問う時代と心得るものと思います。
 曽田本その2ではこの大小詰6本目右伏を曽田先生は記述しておきながら、「打は仕の右側・・・倒す力を添ふる也」までを斜線を以て消されています。五藤先生の教示は残されています。
 五藤先生の業は、古伝には見当たらないものですが、簡単な業ですからついでに稽古して置くのも良いでしょう。
 右脇に座す相手が左手で我が胸を取りに来るので、その手を右手で押さえて相手を前に引き伏せる。
 古伝の右伏のポイントは右脇に座す相手が、腰を上げ左に振り向き我が柄を体を乗り出して取る、我はすぐに、右手を相手の首の後ろから巻き相手の胸を掴んで、押し伏せる。あいていやとして逃れようと反る、反る時相手の足が浮くのでその右膝後ろ(膝下でも可)に柄を懸けて投げ倒す。

 

 

 

 

 

 

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