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2019年4月28日 (日)

曾田本その2を読み解く11英信流大小立詰11の2袖摺返

曾田本その2を読み解く
11、英信流大小立詰
11の2袖摺返
参考
曾田本その1
古伝神傳流秘書
大小立詰
1本目
袖摺返:我が立て居る處へ相手右脇より来り我が刀の柄と鐺を取り抜かせじどする時其儘踏みしさり柄を相手の左の足のかがみに懸け中に入り。又我右より来たり組付をひぢを張り体を下り中に入る。
曾田本その2
業附口伝
英信流大小詰
2本目
袖摺返:(左右あり)打は横より組付仕肱を張りて一当すると同時にすぐに打の刀を足にすけて後に投げる。
五藤先生手記による教示:横合より組付肱を張り一当して中に入り刀を足にすけ跡へ投げる左右共同前。
 大小立詰の業の順番は古伝と業附口伝とは異なっています。
古伝:   1袖摺返・2骨防返・3鍔打返・4〆捕・5蜻蛉返・6乱曲・7電光石火
業附口伝:1〆捕・2袖摺返・3鍔打返・4骨防返・5蜻蛉返・6乱曲・7移り
 ここでは、曽田本その2をメインに読み解いていますから業附口伝の順番に従います。何故業の順番が変わったのか、7本目は業名まで変わってしまっています。
 土佐の居合には、神傳流秘書という素晴らしい業手附が第9代林六大夫守政によってもたらされています。それにもかかわらず口伝口授による指導法が指導者による、曖昧な覚えや、勝手な解釈がもたらすのでしょう。
 順番はともかく、袖摺返は古伝も業附口伝も業名は一緒です。
 古伝は相手が右脇から来て我が柄と鐺を取って抜かせない様にする。その取られた状態のまま、後ろに下がって体を下り相手の左足膝の後に柄を懸けて、掬い倒す。又は、相手が右から来て組付くので、その時肘を張って弛んだ隙に体を下げて、相手の左足膝の後に柄を懸けて掬い投げるなりするのでしょう。
 古伝は投げるとは言っていませんので、相手の膝のかがみに柄を懸ける、そうするとやる事が見えるよ、と教えているのでしょう。
 業附口伝は、「左右あり」と云うので、この業は相手が右から或は左からどちらでも同じと云うのでしょう。
 柄と鐺を取られる古伝の業は、失伝して、横から組付いて来るので肘を張って相手の腹に一当して「うっ」とする所を体を下り相手の刀を相手の足に懸けて後ろに投げる。五藤先生の教示も同じようなものです。古伝の「又我右より・・」の業だけが残されたのでしょう。
 「打の刀を足にすけて跡に投げる」・・ここは「仕の刀の柄を「打の足にすけて跡に投げる」の、ミスかも知れませんが、云われた様にやって見て答えをだすべきものでしょう。
 河野先生の昭和13年発行無雙直傳英信流居合道の大小立詰2本目袖摺返
 打は横より組み付く、仕肱を張りて一当すると同時にすぐ打の刀を足にすけて後に投げる也。
 政岡先生は古伝神傳流秘書に依っています。

 

 

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