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2019年4月15日 (月)

曽田本その2を読み解く10英信流太刀打之位10の7絶妙剣

曽田本その2を読み解く
10、英信流太刀打之位
10の7絶妙剣
参考
曽田本その1
古伝神傳流秘書
太刀打之事
7本目
独妙剣:相懸也打太刀高山遣方切先を下げ前に構へ行場合にて上へ冠り互に打合う尤打太刀をつく心持有り柄を面へかへし突込み勝
参考
曽田本その1
古伝神傳流秘書
太刀打之事
8本目
絶妙剣:高山にかまへ行て打込み打太刀より亦打込を請て相手の面へ摺り込み相手肩へ取る
(請くるときは切先に手をそへ頭の上にて十文字に請け留むるあり 曽田メモ)
曽田本その2
英信流太刀打之位
業附口伝
7本目
絶妙剣:(仕下段、打八相)是は我前へ切尖を下げスカスカト行き場合にて互に拝み打に討也、敵と我とは拳と拳と行合其時すぐに面へ柄頭を突込勝也
(相掛りにても敵待ちかけても不苦、仕は鍔ぜりとなるや右足を「どん」と踏み直に左足を踏み込て敵の拳の下より人中に当る也、打構へ不明なるも八相ならん 曽田メモ)(詰合の眼関落とし)(山川先生のには独妙剣とあり)
曽田本その2
英信流太刀打之位
業附口伝
8本目
独妙剣:(仕打相八相)是も同じく抜也、敵待ちかけても相がかりにても不苦、八相にかたぎてスカスカと行場合にて打込也、其時敵十文字に請て又我が真向へ打込也、其時我又本の侭にて請け面へ摺り込み勝也
(我請たる時は左手を刀峯に当て次に摺り込み勝也 曽田メモ)
五歩退き納刀次に移る
(山川先生のには絶妙剣とあり 曽田メモ)
 業名は古伝は7本目独妙剣・8本目絶妙剣ですが業附口伝は7本目絶妙剣・8本目独妙剣と入れ替わっています。
 業附口伝は、第16代五藤正亮・谷村樵夫自庸の口伝を実兄土居亀江の口伝によって曽田先生が記述したものです。
 江戸末期から明治には業名までも混乱するような時だったのでしょう。五藤先生は谷村派ですから古伝神傳流秘書を読む機会は無かったかもしれません。口伝口授で引き継がれてきた。下村派には機会はあっても一部の限られた人だけしか拝めなかったかも知れません。いずれにしても、明治維新後は伝承は途絶えたでしょう。
 ここでは業附口伝太刀打之位7本目絶妙剣と古伝神傳流秘書太刀打之事7本目独妙剣の対比となります。
 業付口伝は打八相、仕下段、古伝は打高山、仕下段。双方上段に振り冠って拝み打ちに打ち込み、拳を合わせ押し合って仕は柄を返して打の面へ突き込み勝。
 拝み打ちで何をすれば鍔競り合いになるでしょう。私なら打之太刀を切り落としてこの業は不成立です。
 或いは刀が交差する直前に刃を稍々斜めにして受け太刀になるや打之太刀を押し上げて踏み込みます。
 双方打ち合う時、古伝は仕は下段から打を突き上げるように摺り上げて刀を合わせ押し合う、業付口伝の拝み打ちとは異なります。
 柄を返して面へ突き込む際業附口伝は「ドン」と床を踏み鳴らして下から打の小手を押し上げ突き込む。押し合う拍子に突き上げて突く、打が本気で押し込んで来るのを往なすことが出来なければ業になりません。
参考
第19代福井春政先生直伝
嶋専吉先生無雙直伝英信流居合術形乾
7本目
絶妙剣:姿勢及び構へ、仕太刀下段、打太刀八相共に立姿
業、互に進み間合にて双方拝み打に撃下し次で鍔競りにて互に押し合ひ力を弛めし瞬間仕太刀は右足にて大地を踏み付け同時に左足を一歩相手の右側に踏込み相手の両拳下より人中に柄当てを行ふ、互に刀を合せ五歩退き血振ひ、納刀す。

 

 





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