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2019年5月16日 (木)

曽田本その2を読み解く19無雙直傳英信流居合術の傳統19の4第4代から6代

曾田本その2を読み解く
19、無雙直傳英信流居合術の傳統
19の4第4代から6代

第4代百々軍兵衛尉光重

第5代蟻川正左衛門宗績

第6代萬野団右衛門信定


第4代から第6代については、その出自も足跡も判りません。第9代林六大夫守政が土佐にもたらした時に、そのように話されたのかと思うのみです。
第7代長谷川主税英信、第8代荒井勢哲清信が江戸若しくは北信濃における林崎甚助重信の伝承者であればその方面の武士と農民の間を生きた市井の武術者であったのでしょう。

南山大学の榎本鐘司せんせいによる「北信濃における無雙直傳流の伝承について」という論文に幾つか面白い事が書かれています。土佐に居合をもたらしたのは第9代林六大夫守政である事は現代居合の無雙直傳英信流を学ぶ人はご存知の通りと思います。では林六大夫は何処で誰から居合を学んだのでしょう。
榎本先生の論文に第8代荒井勢哲及び第7代長谷川英信について記述があります。其の辺は次回に廻すとして、第4代、第5代、第6代に至る流れを榎本先生の資料から垣間見て見ます。

無雙直伝流の伝統(滝沢家文書より)抜粋
天真正-7飯篠山城守直傳(家直)-8日名智哲斎清正-9日名太郎作清成-10井上勘蔵信光-11伴長門守高實-12番助九郎實行-13成田-14須田勘達入道朝久-15分邊三左衛門尉国房-16百々軍兵衛尉光重-万野團右衛門尉信貞-大加原意信斎幸次-19長谷川蔵之助英信-20小菅清哲斎正継(荒井勢哲)

北信濃の無雙直傳流は天真正ですから天真正鹿取神当流飯篠家直の系統を継ぐものと云えそうです。林崎甚助重信の伝書には「天真正」の三文字が例えば「天真正林明神林崎甚助重信-田宮平兵衛照常・・」のように書かれています。林崎甚助重信は林明神により居合を開眼した始祖であると同時に鹿取神当流を学んでもいた證共なります。
北信濃の伝系には林崎甚助重信の名は見当たりませんが百々軍兵衛尉光重辺りから林崎甚助重信の居合を伝承した様に林六太夫に伝わり土佐に持ち込まれたのかも知れません。土佐の居合の系統にある第5代蟻川正左衛門宗績の名が北信濃の伝統には見られませんが、江戸時代の武士と農民の間にある武術の伝統ではこんなものと云えるかもしれません。

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