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2019年5月13日 (月)

曾田本その2を読み解く19無雙直傳英信流居合術の伝統19の1流祖

曾田本その2を読み解く
19、無雙直傳英信流居合術の伝統19の1
△第一代(流祖)
 ◎林崎甚助重信
正親町天皇の永禄年間の人(約380年前(昭和11年1936年))(約460年前平成31年2019年)
 羽前国北村山郡に生る幼より剣術を好み郷里林崎明神に祈願を込め百日の満願の▢居合術を授り其の技神に入ると云う。
 重信が林崎明神への奉納額に「千早振る神のいさをし我うけて万代までも伝へ残さむ 永禄四辛酉四月願邑當処浅野改林崎重信謹百拝」

林崎甚助重信に就いての江戸時代の日夏繁高による本朝武芸小伝巻六
 林崎甚助重信は奥州人也、祈林崎明神に祈り刀術の精妙を悟、此の人中興抜刀の始祖也
 北条五代記曰、長柄刀のはじまる子細は、明神老翁に現じ長づかの益あるを林崎勘助勝吉といふ人に伝え給ふ、愚に曰、勘助は謄写のあやまりならんか、五代記には勝吉と有り、伝書に重信と有、明神老翁現じて伝へ給ふといふは、鹿島の神をいへるか、伝書には奥州楯岡の近辺に林崎明神と云神社あり、甚助此神を祈て妙旨を悟るとあり。


志賀義言仲敬の日本中興武術系譜略の重信
 林崎甚助、奥州人、重信于奥州楯岡林崎明神、刀術の精妙を悟と云う、此の人中興抜刀の始祖也


武術流祖録
 抜刀中興祖 林崎甚助重信
 奥州の人也、林崎明神に祈り刀術の精妙を悟る、此の人中興抜刀の始祖、其の技術神妙也、門に田宮平兵衛重正其の宗を得る。


武術太白伝
 林崎甚助名は氏賢相模の産である。文禄4年(1595年)5月10日48歳(54歳)より慶長3年(1598年)9月15日に至る7年間武州一宮の社地に居住し、陰陽開合の理に基いて工夫を凝し、生善正勝という辞を押立て純白伝と号して飄然諸州を歴遊の途に上った。時に54歳(57歳)の秋紅葉正に色つく時であった。
 星霜移って元和2年(1616年)2月28日、武州川越の甥高松勘兵衛の許を訪つれ、明年7月まで滞在して、20日再び鳥藤を鳴らして奥州の旅程に立越えたのは73歳(76歳)残躯を天に任せて復た帰って来なかったのである。故に一宮流奥幸四郎施主となって享保元年7月20日川越の孤峯山蓮馨寺に墓碑を建立し、良仙院一誉昌道寂心大信士の法号を鎬し、一部生国相州鎌倉の天照山光明寺の過去帳にその名を留めて、永く菩提を弔う料とした。
(武術太白伝は見当たらず、山田次郎吉の日本剣道史より抜粋、後の林崎甚助源重信公資料研究委員会による林崎明神と林崎甚助重信参照すミツヒラ)


北條五代記巻第四
 見しは昔。関東北條氏直時代まで。長柄刀とて人毎に。刀の柄をながくこしらへ。うでぬきをうて。つかにて人をきるべく體たらくをなせり。・・人聞て其むかしの長柄刀。當世さす人あらば。目はなのさきにさしつかへ見ぐるしくも。おかしくも。あらめとわらひ給ふ所に。昔関東にてわかき輩。みな長柄刀をさしたりし。・・さて又長柄刀のはじまる子細は。明神老翁に現じ。長柄の益有を林崎かん介勝吉と云人に伝へ給ふゆへに。かつよし長柄刀をさしはじめ田宮平兵衛成政といふ者に。是を伝ふる。成政長柄刀をさし諸国兵法修行し。柄に八寸の徳。みこしにさんぢうの利。其外神妙秘術を伝へしより以後。長柄刀を皆人さし給へり。然に成政兵法第一の神秘奥義といつは。手に叶ひなば。いか程も長きを用ひべし。勝事一寸にして伝たり。其上文選に。末大なればかならず折。尾大なればうごかしがたしと云々。若又かたき長きを用るときんば。大敵をばあざむき。小敵をば。をそれよと云をきし。光武のいさめを。用ゆべしと云りむかしの武士も。長きに益有るにや。太刀をはき給へり。長刀(なぎなた)は古今用ひ来れり。扨太刀長刀を略して。一腰につゝめ。常にさしたるに徳有べしそれ関東の長柄刀。めはなのさきのさし合は。すこしき失なり。敵をほろぼし我命を助けんは。大益なるべし。



 いずれにしても、林崎甚助重信については、その生まれなど確証が取れそうもありません。実在の人物とされていますが其の足跡は不明と云った方が良さそうです。
 林崎神社の霊験記などによれば
天文11年1542年 林崎甚助重信 幼名民治丸生誕(霊験記)
弘治2年1556年  浅野民治丸、林崎明神に百日参籠し、抜刀の神伝を授かる(伝書)
永禄2年1559年  元服して、神夢想林崎流と称し村名を姓とし、林崎甚助重信と改め仇討の旅に出る(霊験記等)
永禄4年1561年  京で仇を打ち帰郷、林崎明神に「信国」の刀を奉納


 


 


 


  

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