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2019年7月26日 (金)

曽田本その2を読み解く23スクラップ無雙直伝英信流居合術英信流居合形23の3業書3絶妙剣

曽田本その2を読み解く
23、スクラップ無雙直傳英信流居合術英信流形
23の3業書
3、絶妙剣

 打太刀は其まゝにて左足を出して体を斜向きに八相となり、仕太刀は青眼より左足を出して八相となる、仕太刀は八相のまま右より五歩交互に進み出で、同体にて右足を踏み出して右面を斬る、打太刀は八相より左足を退きて仕太刀の太刀と打合はす、仕太刀は左足を出し打太刀は右足を退きて前の如く、打合はせ、打太刀は左足を退きて上段構となりて斬撃の意を示す、是と同時に仕太刀は右足を出して体を右半身とし中腰となりて左甲手を斬る、静かに青眼となりつゝ打太刀は三歩出で仕太刀は三歩退る。以下次号(絶妙剣はここまで、以下とは次の4、独妙剣ミツヒラ)

 大江先生の絶妙剣は河野先生の絶妙剣と同じです。

 この、絶妙剣は古伝神傳流秘書太刀打之事の四本目請入の業と思われます(請込共云う 曽田メモ):「前の如く打合相手八相に打つを前の如く留め又相手より真甲を打を体を右へ開きひぢを切先にて留勝」
「前の如く打合」とは、古伝太刀打之事3本目請流:「遣方も高山相手も高山或は肩へかまへるかの中也待処へ遣方歩行右の足にて出合ふ打込むを打太刀請扨打太刀の方より少し引て裏を八相に打を左足にて出合ふて留相手又打たんと冠るを・・」

 河野先生は仕太刀が進んで打太刀の右面に打ち込み打太刀は左足を引いて之を受け、古伝は仕太刀が右面に打ち込んで来るのを左足を退いて八相に請けています。
 次は河野先生は、仕太刀が左足を踏み込んで打太刀の左面に打ち込み、打は右足を引いて仕の打ち込みを受けています。古伝は右足を引いて裏から仕太刀の右面に打ち込み仕太刀は之を左足を踏み込んで受けています。
 次は河野先生は、打太刀が左足を引いて上段に構える処右足を踏み込んで体を半身にし中腰となって打の上段となった左甲手に斬り付けます。古伝は左足を引いて上段に構える処仕太刀は右足を右斜め前に踏み込んで体を右半身として打の肘に斬り付けます。

 曽田先生に依る業附口伝の太刀打之位4本目請込(請入):「是も同じく相懸りにても敵待かけてもにかからず請流の如く八相にかたぎスカスカト行て真向へ打込也敵十文字に請て請流しの如く裏より八相に打其処を我も左の足を出し請流の如く止むる也敵其時カムリて表より討たんとする所を其侭左の肘へ太刀をすける也」

 曽田先生の業附口伝少々抜けがあるのですが、第19代福井春政先生の業付口伝を修正されたような請込(請入):「相ひ八相より相掛りにてスカスカと進み仕太刀表より打太刀の面を撃つ、打太刀は之れを表十文字に請く。仕太刀更に左足を一歩進め八相より裏に打込むを打太刀右足を退き裏にて請け更に左足を退きて上段に振り冠るところを仕太刀素早く右足を大きく一歩斜め右前に踏込み体を右に開き打太刀の左上膊部を下より掬ひ切りに打つなり。静かに刀を合せ正位に復し互に五歩退きて血振ひ納刀をなす」
 この19代福井先生の請込は、仕太刀が一本目真向、二本目八相から右面に打込んでいます、古伝や曽田先生の業附口伝は一刀目は仕太刀の右面打ち込み、二刀目は打太刀が下がりながら仕太刀の右面に打込んでいます。福井先生はこの業を大江先生の絶妙剣として指導したのでしょう。打太刀が上段に振り冠るところを、右足を右斜め前に大きく踏込んで体を右に開いて打の左上膊部に掬い切りしています。

 河野先生の大日本居合道図譜による絶妙剣は大江先生の居合道形で、第19代福井先生の請込とは似ているのですが異なります。:「打太刀仕太刀共互に足を踏みかへて左足を前に出し八相に構ゆ。打太刀仕太刀互に左足より前進し間に至るや打太刀は上段となりて右足を踏込みて仕の左面を斬込むを機先を制して仕太刀上段となるや右足を踏込みて打の左面に斬下し互に相打となり物打の刃部にて刀を合はす。
 打太刀は仕太刀の気に圧せられて右足を退かんとするを、仕太刀は之に乗じて、左足を踏込みて敵の右面に斬込むをを、打太刀は右足を退き上段より仕の太刀を受ける(斬込む様な様な要領で)。
 打太刀は左足を退きて仕の真向を斬下さんとして上段となるを、仕太刀はすかさず右足を右前方(打の左斜め側面)に踏込み左足を大きく其の後方に進めて踏みかゆるや、上段より打太刀の左腕上膊部に下より掬ひ上げる様に斬込みて勝つ。・・」

 河野先生の大日本居合道図譜の動作は一刀目の切りつけが福井先生と異なります。福井先生は真向打ちで打は之を十文字受けしています。福井先生は古伝の太刀打之位の改変、河野先生は大江先生の居合道形(英信流形)の改変とでも言ったらいいでしょう。
 どこぞの地区の大江先生の居合道形絶妙剣の一本目を双方真向打ちしています。一刀流の切落や新陰流の合し打ちの真似の様ですが、ここは右面に打ち込み受ける、あるいは福井先生の真向打ちを十文字受けすべきでしょう。真向打ちに応じて合し打ちが決まればこの業は其処で終了です。

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