« 曽田本その2を読み解く20スクラップ無雙直傳英信流居合術20の15居合術業書奥居合立業之部12暇乞 | トップページ | 曽田本その2を読み解く20スクラップ居合之流派及始祖 »

2019年7月 8日 (月)

曽田本その2を読み解く20スクラップ無雙直傳英信流居合術20の5居合術業書奥居合立業之部13暇乞

曽田本その2を読み解く
20、スクラップ無雙直傳英信流居合術
20の5居合術業書
奥居合立業之部13暇乞

 正面に向ひて正座し、両手を前につき頭が座に着かんとする所迄下げて、間も無く刀を抜き取りて動作する事前に同じ。
以上

 大江先生の暇乞については前回の處で20番と21番が入れ替わっている事を述べておきました。
 河野先生の暇乞
 11、暇乞 「両手を前につきてわずかに頭を下げ礼をなす。」
 12、暇乞 「両手を前につき頭をやゝ深く下げて刀を抜き取り」
 13、暇乞 「両手を前につき頭が座に着かんとする所迄下げて、間も無く刀を抜き取り」

 大江先生の暇乞
 19番暇乞 「両手を膝上に置き黙礼し」
 20番暇乞 「両手を板の間に付け、頭を板の間近く下して礼をなし」
 21番暇乞 「両手を膝上に置き黙礼よりやゝ低く頭を下げ」

 大江先生の暇乞は20番21番の入れ替わりを訂正したとしても、19番と21番は両手は膝上で20番が両手を板の間に付けています。河野先生も穂岐山先生直伝とは言っても土佐と大阪です、穂岐山先生の講習はどの程度の回数か判りませんが、このスクラップを残す程度の教えは受けられたのでしょう。
 無雙直傳英信流居合道で居合修養の心得として「居合を学ぶには元より其の流儀の形を重んじ、苟も之を変改するが如き事無く錬磨すべきは勿論なるも、其の習熟するに於ては、何等形の末節に拘泥する事無く、各流を一貫する居合本来の精神を悟りて、日夜錬磨の功を積み、心の圓成に努め、不浄神武不殺の活人剣の位ひに至るを以て至極となす。」と精神論を述べるに当たり先師の教えの形を改変するべきではないと云いつつ大江居合を改変されています。
 とは云いつつも、大江居合は堀田捨次郎先生の書いた剣道手ほどきに、大江居合の業技法が正しく反映されていたかは疑問です。業名については大江居合の各呼称であるかも知れません。
 河野先生は昭和30年1955年に無双直伝英信流居合兵法叢書を発行されています。是は曽田先生から曽田本を送られ、曽田先生が亡くなられて5年後の事です。
 古伝神傳流秘書を読まれそれを世に出されるに当たり、それまでの穂岐山居合や大江居合の誤り(古伝との違いと云った方が無難かな)に気づかれた事でしょう。然し第20代を允可された身として、大江居合は間違いだから直せとは声を大にしては言えなかったでしょう。
 
 無双直伝英信流居合兵法叢書の発行は土佐の古伝を現代居合を学ぶ者に問うたことになるわけで、間違いやその奥深さにいつかは古伝を学んで正すべきものは正すべきと考えられたろうと思います。
 余計な事を云ったり、したりして居場所が無くなるのを恐れている様では、昔はとか武術はなどの事は口にすべきものでは無いでしょう。当たらず触らずの人生など送っていても面白くも無いものです。

 曽田本その2を読み解く20スクラップ無雙直傳英信流居合術を終ります。
 

 

|

« 曽田本その2を読み解く20スクラップ無雙直傳英信流居合術20の15居合術業書奥居合立業之部12暇乞 | トップページ | 曽田本その2を読み解く20スクラップ居合之流派及始祖 »

曾田本その2を読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本その2を読み解く20スクラップ無雙直傳英信流居合術20の15居合術業書奥居合立業之部12暇乞 | トップページ | 曽田本その2を読み解く20スクラップ居合之流派及始祖 »