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2019年8月27日 (火)

曽田本その2を読み解く26スクラップ小学校に於ける剣道教育の動向と其使命26の5

曽田本その2を読み解く
26、スクラップ小学校に於ける剣道教育の動向と其使命
高知江ノ口小学校 上田蔵刑
26の5

 更に身体上から考へましても偉大なる精神作用が瞬間に行はれるだけあって身体の各機能を鍛錬するため動作軽敏となり四肢、内臓共に強壮なるは明らかで他の運動競技に比較して確に強健なる身体を作るものだと確信するものであります。特に老若男女を問はず四季相通じてしかも寒暑の時期を好機とする点など鍛錬的体育法として最も価値あるものと思います。要するに剣道の目的は剣を通して心身を鍛錬し武士道的人格を養ふのであります。
 以上申し上げました様な剣道の修行は明かに国民教育に重大なる役割を持っているのであります。国民教育の中心は日本精神を養成するが主眼で日本精神の中核は武士道であり武士道は武士の精華であるのであります故に国民教育道場たる小学校に武道を課する必要があるのであります。
 今日わが帝国が世界の日本としてその品位実力を示す所以のものは即ち今日にして成りたるものでなく吾等の先祖が辛苦を嘗めて鍛へたる武道の精神が今日におよんで発現したものと見るべきであると考へます、もし然らば私達は更に将来の帝国を背負ってたつだけの第二の国民を剣道を通じて作ってやり指導してやることが吾々の義務であると思ふ。
 小学校武道が正科として具体化される様にしていると考へます、小学校において学んだ事柄は大人になっても決して忘れない、特に身心の最も発達する児童期に感受性の強いしかも白紙の児童にかかる指導精神を以て対するとき自ら日本人らしく剣を手にして思古するとき忠君愛国の至誠が湧然として湧き起り身心共に将来役立ち伸びる基礎を作ってやる事が小学校に於ける剣道教育の使命であると思ふのであります。
 今や事変は長期戦となり国家は総力を挙げて東亜永遠の平和の基礎確立のため一途邁進をつヾけています、吾等は銃後の完璧を期する覚悟を以て剣道教育に奮闘努力せなければならぬのであります。
 以上私の浅き経験内容から、貧しき愚見の一端を申し述べ、本県における小学校剣道の振興の上に資するところあれば幸甚の至りであります。

以上

 剣道が他の運動競技に比して最も優れている鍛錬的体育法だと云っていますが、他の運動競技の何を理解されていたのか、全く示されていません。要するに剣道を修業する事によって日本精神、所謂武士道精神を養成するのに相応しいと云うのでしょう。武士道精神の中核は人のために我が身を顧みない、君の為、君主のために死ねという事なのでしょう。
 その精神は身心の発達が出来ていない小学校児童に植え付けてしまえば忠君愛国の至誠が湧然と湧き起るものになる、と云っています。小学校教育に剣道を正科として取り入れ号令一過死地に突っ込んでいく捨て駒を養成しようと云う事に乗るべきであるとまくしたてているのでしょう。
 剣道でなくともその様な洗脳教育は出来るでしょう。昭和の初期の剣道は既に勝ち負け優先の早い強いばかりの剣道です。古流剣術の持つ運剣動作の中に組み込まれている精神は抜けてしまっています、指導者の一方的な押付による、パワハラが横行していたでしょう。古の譬え歌を引用しても、剣の心にはなれないものです。寧ろ団体競技の勝ち負けの方が、目的意識の強い遥かに有効な点取り虫を一括して養成できそうです。
 ある無双直伝英信流の一派の指導者が「名人上手、達人はいらない」と嘯いていました。その程度の指導者の元で何を学ぶのでしょう。現代居合の稽古風景にも、師匠が模範演武を行い、柏手を打って門弟がその業を演じています。号令一過如何にも統制の取れた稽古風景に見えるのですがそこには無駄な時間ばかりが流れて少しも達人への道は見えてこないものです。
 意味不明な熟語を羅列して、教養の乏しいものは圧倒されて、何か変だと思いながら従って死んでいったのでしょう。憲法を改正して集団自衛権をそして専守防衛を、米国におんぶにだっこの安全保障も事有れば米国の子供たちに死んでもらうわけにはいかないでしょう。日本精神と踏ん張って再び多くの一般国民を死に追いやるのでしょうか。小学生も10年もすれば立派な洗脳教育を受けた人柱になって死んでくれます。それでいいのでしょうか、このスクラップを読みながら怒りがこみあげて来るのは私だけでしょうか。
 人類皆この地球で生きている人々です、一人も不幸にしないための、世界中の子供たちを対象とした人類愛に満ちて尚且つこの我らの地球を末永く大切にして行く教育指導を望むばかりです。 この項を終ります。

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