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2019年8月22日 (木)

曽田本その2を読み解く25谷村亀之丞自雄から小藤亀江への免許皆伝その2

曽田本その2を読み解く
25、谷村亀之丞自由から小藤亀江への免許皆伝
その2無雙直傳英信流居合目録

大森流居合之事 11本)赤字は古伝神傳流秘書による

無雙直伝英信流居合目録
1、向身
 横雲(横雲
 虎一足(虎一足
 稲妻(稲妻
2、右身
 浮雲(浮雲
 山下し(山下風
3、左身
 岩浪(岩浪
 鱗返(鱗返
4、後身
 浪返(波返
 瀧落(瀧落
   (抜打

四方切 向・右・左後

太刀打之位
1出合(出合) 1附込(附入) 1請流(請流) 1請込(請入) 1月影(月影) 1絶妙剱(水月刀
1水月刀(独妙剱) 1独妙剱(絶妙剱) 1心明剱(心妙剱

詰合之位
1八相(發早) 1拳取(拳取) 1岩浪(岩浪) 1八重垣(八重垣) 1鱗形(鱗形) 1位弛(位弛
1燕返(燕返) 1眼関落(柄砕) 1水月刀(水月) 1霞剱1(霞剱

大小詰
1抱詰(抱詰) 1骨防(骨防扱) 1柄留(柄留) 1小手留(小手留) 1胸捕(胸留) 1右伏(右伏
1左伏(左伏) 1山影詰(山影詰

大小立詰
1〆捕(袖摺返) 1袖摺返(骨防返) 1鍔打返(鍔打返) 1骨防返(〆捕) 1蜻蜒返(蜻蛉返
1乱曲(乱曲)1(電光石火

大剣取 10本
抜刀心持之事 居業7本 立業17本
坂橋流之棒 13本
夏原流和之事 6種目65本

英信流居合目録秘訣
 (外之物ノ大事 6種
上意之大事 15種
極意ノ大事 10種
居合心持肝要之大事 9種

外之物之大事
1行連 1連達 1遂懸切 1惣捲 1雷電 1霞

上意之大事
 1虎走 1両詰 1三角 1四角 1門入 1戸詰 1戸脇 
1壁添 1棚下 1鐺返 1行違 1手之内 1輪之内
1十文字 

極意之大事
1暇乞 1獅子洞入 1地獄捜 1野中幕 1逢意時雨
1火村風 1鉄石 1遠方近所 1外之剱 1釣瓶返
1智羅離風車

居合心持肝要之大事
1捕手和合居合心持の大事
1立合心之大事
1太刀目附事
1野中之幕之大事
1夜之太刀之大事
1閨之大事
1潜り之大事 戸脇之大事
1獅子之洞出之事
1獅子之洞入之事

右九ヶ條は深く之を秘す極意也真実の人に非ずは努々相伝べき者に有ざるべきなり
無雙直伝英信流居合に就き多年御熱心に太刀次悉く相伝せしむ 向後お嗜み専要に候 若し御所望の仁、之有るに於ては兼ねて其の人の四討文を取り御指南尤許免の状よっで件の如し

明治34年(1901年)6月15日 
谷村樵夫自庸
小藤亀江殿

 小藤亀江の伝授された免許皆伝目録は大方神傳流秘書の業が含まれていると云いたい処ですが、大森流居合之事、坂橋流之棒、夏原流和之事、大剣取がすっぽり抜けています。英信流居合の奥に就いては業手附の形を取らず英信流目録秘訣の業解説を以て伝授した事とされています。従って奥居合を稽古出来ていたかは疑問です。下村派の伝書は神傳流秘書のまま引き継がれたと思いますので、奥居合は抜刀心持之事に従って稽古された可能性はあります。いずれにしても江戸末期から明治では居合抜ばかりが優先的に稽古されて付随する種目が疎かになったと思われます。それでは大江先生は下村派の下村茂市の門下であったろうから神傳流秘書の奥居合は知っていたはず、と思いたいのですがまず指導されなかった、書き付けられた手附は無かったと思えます。明治維新が15歳、武士としての常職を失ったのは明治5年20歳です。下村茂市は明治10年には没しています。谷村派の奥居合はこの小藤亀江の目録からも系統だった業手附は無く心得が先行していると思えます。

 
  
  

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