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2019年9月30日 (月)

曾田本その2を読み解く43直心影流兵法目録次第

曾田本その2を読み解く
43、直心影流兵法目録次第

八相 發 破
一刀両断
右轉左轉
長短一味
龍尾 左右
面影 左右
銕破(てっぱ、くろがねやぶり)進退
松風 左右
早船 左右
曲尺
圓連 刀連 體連

  右口傳

1 陰之搆之事
1 陽之搆之事
1 相搆之事
1 相心之事
1 目付之事
1 仕懸之事
1 手之内之事
1 横一文字之事
1 竪一文字之事
1 留三段之事
1 體當之事
1 太刀當之事
1 切落之事
1 吟味之事
1 相尺之事
  
  右口傳

Img_0709
 功妙剱 口傳
 心妙剱 口傳
 気當  口傳
 権體勇 不行 不帰 不正 口傳
 西江水 口傳
 惣體之〆 口傳
 口上極意之事 口傳
 不立之勝 口傳
 十悪非時 口傳

 カマン カシン トンヨク イカリ ヲソレ アヤフミ ウタガイ アナスリ マンシン
 (我慢 過信 貪欲 怒り 懼れ 危み 疑い 侮り 慢心 ならん曽田メモ)

◎勝と云うは先々先に後能勝は また先々に先後先後と
◎右左後も前も一致して天地万物同根一空
◎書渡し口に伝ふることの葉の常の心に持てばたん連舞(鍛錬)
 右の首 口傳

 以上

右條々極意者有口傳以理為実以実為理也 愈工夫鍛錬二六時中無急慢御勉可為肝要者也 先師杉本(松本)氏目録之旨趣雖為奥義 今足下数年有信仰而二六時中依被勵懇精 不残一塵授之 彌抽丹誠此道有 切磋琢磨工夫可被鍛錬 而猶心妙不測之所免状之時可顕之者也

鹿嶋神傳元祖
杉本備前守藤原正元 (武術叢書には「松本正元」とあり写違ひなりや)
上泉伊勢守藤原秀綱
奥山休賀齊平公▢
小笠原源信斎源長治 (同 玄信齊とあり)
神谷僧心斎平真光
富樫直翁齊源重治
山田一同齊藤原光徳
長沼四郎世然尉藤原▢郷
長沼活然齊藤原▢郷
藤川弥四郎右衛門尉原近義
藤川源郎四郎藤原近徳
藤川弥八郎藤原近▢
藤川弥四郎右衛門藤原 貞
酒井良佑源成大
橘慎吾右衛門橘
天保13壬寅年10月吉日
渋谷小四郎殿 参
Dsc06789


 直心影流兵法目録次第ですが、曽田本その2に何故他流の目録を挿入させたのでしょう。この目録のメモの筆記者は曽田先生ではない様に思われる書体のものです。文字が判らずに▢の部分が幾つも出てしまいました。

 右の條々極意は口伝に有り、利を以て実と為し実を以て理と為す也 いよいよ工夫鍛錬二六時中怠慢無くお勉め肝要なるべきもの也 先師杉本氏(松本氏)目録の旨趣奥義なると雖も 今足下数年信実深く仰ぎてあるとも二六時中懇精に勵まれるに依り一塵残らず之を授く いよいよ丹誠を抽し 此の道切磋琢磨工夫鍛錬あって猶心妙不足の所 免状の時顕わるべきものなり。

 恥ずかしながら読み切れませんが、各條々は口伝に依る極意なので工夫鍛錬怠らず行って実理を得ることが肝要だ。切磋琢磨工夫して鍛錬して居れば心の足らざる所も免状に価するようになる。と言っているのかも知れません。

 直心影流の目録には柳生新陰流と同じような文言が幾つか見られました。一刀両断、右転左転、長短一味などですが他流の事なので深追いは出来ません。
 曽田先生は大正4年発行の早川順三郎による「武術叢書」を片手に手に入れた資料をチェックしている様で、この直心影流兵法目録も見ている様です。
 参考とさせていただいた資料は山田次郎吉先生の昭和12年1937年発行「剣道極意義解」に依ります。曽田本その2の直心影流兵法目録次第は別の資料によるかも知れません。
 

 

 

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