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2019年9月23日 (月)

曽田本その2を読み解く40居合術根元之巻40の4

曽田本その2を読み解く
40、居合術根元之巻40の4
福井春政先生より河野百錬先生に伝授したる伝書の写し
無雙直伝英信流居合兵法叢書より抜粋す

根元之巻 大江先生の根元之巻と略同じにつき省略す。

流名 林崎無想流 
   林崎夢想流 

   重信流

名称 
横雲 深山には嵐吹くらし三吉野の
       花か霞か横雲の空
虎一足 猛き虎の千里の歩み遠からず
       行より早く帰るあし引き
稲妻 諸共に光と知れど稲妻の
                     跡なる雷の響き知られず
浮雲 麓より吹上がられし浮雲は
       四方の高根を立つゝむなり
山颪 高根より吹下す風の強ければ
       麓の木々は雪もたまらず
岩浪 行く舟のかぢ取り直す間も無きは
       岩尾の浪の強くあたれば
鱗返 滝津波瀬上る鯉の鱗は
       水せき上げて落つる事なし        
浪返 明石潟瀬戸越す波の上にこそ
       岩尾も岸もたまるものかわ
瀧落 滝津瀬の崩るゝ事の深ければ
       前に立添ふ岩もなきかな 

詰合 極意奥之事
1、発早 1、拳取 1、岩浪 1、八重垣 1、鱗返 1、位弛 1、燕返 1、柄砕 1、水月 1、霞剣

大小詰 大小立詰
1、抱詰 1、骨防扱 1、柄留 1、小手留 1、胸留 1、右伏 1、左伏 山影詰 1、〆捕 1、袖摺返 1、骨防返 1、鍔打返
1、蜻蛉返 1、乱曲 1、電光石火

大剣取
1、無剣 1、水石 1、外石 1、鉄石 1、栄眼 1、栄月 1、山風 1、橇橋 1、雷電 1、水月 

抜刀心持之事
1、向払 1、柄留 1、向詰 1、両詰 1、三角 1、四角 1、棚下 1、人中 1、行違 1、連達 1、行連 1、夜之太刀
1、追懸切 1、五方切 1、放打 1、虎走 抜打(上中下)

英信流
1、横雲 1、虎一足 1、稲妻 1、浮雲 1、山颪 1、岩浪 1、鱗返 1、波返 1、滝落 1、抜打(真向)

大森流(正座)
1、前身(初発刀)1、右身(左刀)1、左身(右刀)1、後身(当刀)1、八重垣(陽進陰退)1、請流(流刀)1、介錯(順刀)1、附込(逆刀)1、月影(勢中刀)1、追風(虎乱刀)1、抜打

以上

第17代範士大江正路 第18第穂岐山波雄 (第19代)福井春政研究協議之上改定する所あり口伝す

奥之部(改訂)
1、霞 1、脛囲 1、戸詰 1、戸脇 1、四方切 1、棚下 1、両詰 1、虎走 1、行連 1、連達 1、總捲 1、總留 1、信夫
1、行違 1、袖摺返 1、門入 1、壁添 1、請流 1、暇乞 1、暇乞 1、暇乞

形(改訂)
1、出合 1、拳取 1、絶妙剣 1、独妙剣 1、鍔留 1、請流 1、真方

以上

外之物之大事
1、行連 1、連達 1、追懸切 1、總捲 1、霞 1、雷電

上意之大事
1、虎走 1、両詰 1、三角 1、四角 1、門入 1、戸詰 1、戸脇 1、壁添 1、棚下 1、鐺返 1、行違 1、手之内 
1、輪之内 1、十文字

極意之大事
1、暇乞 1、獅子洞入 1、地獄捜 1、野中之幕 1、逢意時雨 1、火村風 1、鉄石 1、遠方近所 1、外之剣 1、釣瓶返 
1、智羅離風車

以上

右之条々神秘之極意也非真実之人者努々不可有相伝者也 貴殿多年斯道に熱心練磨之結果其蘊奥に達せらるるを認め爰に我英信流併而始祖重信流居合術を全相伝候宜敷将来本流之品位を堕す事無く之が普及を計り漫に他流に媚びず以て伝授の責を全ふせられん事を期せらる可し

天真正
林崎明神
初代 林崎甚助重信
(以下18代穂岐山先生迄連記)

林崎夢想流
林崎神伝重信流
林崎神伝流
林崎無雙神伝重信流
右同一名称也

昭和25年1月3日
無雙直伝英信流
 第19代正統宗家
 居合術範士・柔道教士7段 
 福井春政 花押
大日本武徳会 居合術範士
 河野稔百錬 殿

 大江先生の根元之巻を前回までに解説しましたが、河野先生の昭和30年1955年発行の無雙直伝英信流居合兵法叢書には第19代福井春政先生から授与された根元之巻および業目録が掲載されています、今回の河野先生の根元之巻の業目録と大江先生のものと対比し大江居合を古伝と絡めて
正当化されています。福井春政先生のころまでに多くの不明であった或は大江先生が中学生向きに改変され切り捨てたものが浮き彫りにされて来ています。
 昭和25年1950年の目録印可の公開ですから、その後の河野先生に依る古伝神傳流秘書の公開「無雙直傳英信流居合兵法叢書」と合わせ、無雙直伝英信流の宗家は充分それを錬磨され次代に引き継ぐ責務が有ろうかと思います。
 さりながら、現今最高段位十段を許された方達の目録には、正座の部、立膝の部、奥居合、番外、抜刀法、居合道型の目録のみです。現代居合は居合抜が本来で他は捨てたと言われるのでは、居合本来の武術としての有り様は全く理解される事無く指導される事となり、連盟居合は兎も角として、無雙直伝英信流居合兵法正統正流としては、せめて太刀打之事・詰合・大小詰・大小立詰・大剣取・抜刀心持之事・居合心をつたえる英信流居合目録秘訣や居合兵法の和歌位は充分指導されるべきでしょう。それらを知らないと云う無雙直伝英信流居合兵法の準範士以上の高段者は段位不相応であり指導者としては失格でしょう。 思いつくままに

 

 

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