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2019年10月25日 (金)

曾田本その2を読み解く45長州藩相伝神道無念流居合と曾田本神道無念流居合10本目

曾田本その2を読み解く
45長州藩相伝神道無念流立居合12剣の業と
曾田本神道無念流居合立居合12本
10本目

曾田本神道無念流立居合
10本目
(意義)
敵に接し居る時敵刀を抜かんとするに対し動作するも敵退きたるにより之を追詰めて切り倒す也
(動作)
第1、右足を踏み出すと同時に抜刀敵の右前肘を切る、1本目第1動同
 1本目第1動:右足より前進し二歩目左足にて柄を握り三歩目右足を出すと同時に抜刀(此時左手で鞘を前方に出す気持を加え後方に振り上げ上体を左斜にして十字形となし左足は右足につれ前方に送り左足先を右踵に接する如くする)敵の右前肘を下より切り上ぐ。
第2、左足より二歩進み正面を切る。
第3、次に青眼のまゝ突き付けながら二歩進む。
第4、次に上段にて残心を示し
第5、青眼に直り納刀。

木村高士著「長州藩相伝神道無念流」立居合
10本目
其場切上げ、前二足一刀正面打込み、中段二歩攻右上段(残心)、納刀
前敵抜付 前方の敵に充分接近して下方から肘に抜付ける。(歩行中でもよし、抜付は1本目に同じ。)
 1本目前敵抜付:右足より三歩進めて間に入る。前敵が我に抜刀しようとするので、左足が前にでたとき、(二歩目)刀の柄に右手をかけ、右足が出ると同時に前方の敵の右肘を下方より逆袈裟に切上げる。右手は切手で拳は相手の肩の高さとする。
前敵打込 敵が後退するので左、右足と二足一刀に追込んで正面に打込む。
攻入残心 正眼に構えて、左足から二歩攻め入って刀を上段に構え、気迫を込めて残心を示し、ゆっくりと正眼の構えに復する。
納刀 前に同じ。

 曾田本と長州藩相伝とはさして違いは無いでしょう。但し一刀目の敵前肘に切り上げる際、曾田本は右左右と歩み乍ら攻め込んでいます。長州藩相伝は「其場切上げ」と言って居ますから、敵が前進して来るのを、自然体で待ち受け、敵が抜かんと右手を柄に掛けた瞬間に、右足を踏み込んで下から敵の右前肘に抜き付けるのでしょう。然し手附では「前方の敵に充分接近して下方から肘に抜き付ける」と言って居ます。その後に括弧付きで(歩行中でもよし、抜付けは1本目と同じ)とありますから、ますます混乱します。状況に応じて想定しなさいと云うのでしょう、あるいは神道無念流にしか通用しない文言かも知れません。我が下よりの切り上げが浅いか、瞬時に敵に外され敵が左足右足と後退するのを、右足に左足を引き付け上段に振り冠右足を踏み込んで敵の真向に切り下す。此処の足捌きも拘らず敵との間を切らない様に詰めていく事が剣術の嗜みでしょう。足捌きに拘ればただの形になってしまいます。
 次に、水月まで切り下ろしたまま、敵が更に後方に引くのを左足右足と攻め入って、敵が戦意を失って倒れるのを上段に振り冠り、気迫を込めて残心を示し、ゆっくりと正眼に戻し、納刀する。
 
 

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