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2019年10月15日 (火)

曾田本その2を読み解く45長州藩相伝神道無念流居合と曾田本神道無念流居合納刀

曾田本その2を読み解く
45、長州藩相伝神道無念流立居合12剣の業と
曾田本神道無念流立居合12本
納刀

曽田本神道無念流立居合
刀の納め方
1、前の足を後足に引き付けると同時に刀を左肩に擔ぐ如く持ち来り左手は鯉口を持ち鞘を正しくす。
2、左手の拇指と食指とにて「ハバキ」の近くを挟み右手の拇指は縁金の近くを其の他の指は下より鍔及び柄を持つ
3、右足を後方に一歩引くと同時に右手を以て刀身を前下方に引き刀尖を鯉口の処に持ち来る。
4、右足を左足に引付つゝ刀身を鞘に納る。

木村高士著「長州藩相伝神道無念流」立居合
納刀
 正眼に構えてから、切先を敵の胸元、喉元、眉間の高さにと徐々に前に大きく円を描く様に出し、残心を示しながら右足を左足に引き揃えて刀身を左肩にとり、左手は鯉口を握り僅かに鞘を引き出す。刀身は肩にとったまま鎺を鯉口を握った左手の人差指に支える。と同時に、左足を右足の後方に引き、右手の柄を前下に伸ばし刀背(みね)を引いて切先を鯉口に入れ、ゆっくりと刀身を鞘に納める。
 左足を右足に引き揃え、直立して右手を柄から放し、左手は親指を鍔にかけて当初の演武の位置に復する。なお 各業とも納刀の動作は同じであるが、逆足(左前足)で終了した場合(2,3,8,9,12本目)は左足を右足の後方に引き納刀する。

参考
堂本明彦先生編著原著は中山善道・稲村英一先生に依る「中山博道剣道口述集」から立居合初伝一本目にある納刀の仕方を稽古して見ます。
「・・最後の本数まで納刀の仕方は同じであるから、それを一括して述べて置く、術が完了した際、左足又は右足(後方にあった場合)を必ず前足につけると共に諸手で刀を自分の前に垂直に刀尖を下にしてから左肩に刀峯を付けてかつぐ様にしてから、右手を逆手に持ち変えて左手を鯉口にして刀を前から納めるのである」・・結び立ちしてから納刀迄の足捌きについて触れられていません。

 納刀なども流派に因ってと云うより道場によってなんか俺のと違うと云う事があるものです。稽古は大方師匠の口伝口授と看取り稽古に依るので師匠の癖も引き継いでしまうものです。
 曽田本神道無念流は出典が定かでは無いのですが、これも長州藩相伝とも似ている様でも足捌きが違う、タイミングも違うのです。有信館(中山博道先生の神道無念流)のとも異なるのです。
 右手を逆手に持ち変えて納刀するのは曾田本と有信館、長州藩相伝は特に触れていませんから順手の儘でしょう。
 
右足前で業を終了した場合の足捌きだけ対比してみます。
曾田本:1、右足前左足後 2、右足を左足に引揃え 3、右足を後方に引く 4、右足を左足に引付る
長州藩:1、右足前左足後 2、右足を左足に引揃え 3、左足を後方に引く 4、左足を右足に引付る
有信館:1、右足前左足後 2、左足を右足に揃え  3、記載なし     4、記載なし

 最後に切り下してからの残心も、上段に振り冠って残心、剣先を下げて左肩にかつぐ様にする、有信館の様に垂直に刀尖を下げてから左肩にかつぐなどあるので、12本一本ずつやりながら学んでみます。

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