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2019年10月12日 (土)

曾田本その2を読み解く44神道無念流居合44の2神道無念流(立居合12本)12本目

曾田本その2を読み解く
44、神道無念流居合
44の2神道無念流(立居合12本)
12本目

(意義)
前進中敵先に抜打をなし敵の之れに応ずるを切り返し倒す也。

(動作)
第1、右足より前進二歩目左足にて刀を抜き三歩目に敵の正面を切る。
第2、切り返をなす二本目第4動に同じ。
 参考2本目第4動:両手で刀刃を上にし刀刃を以て敵の刀を払流し(此の時刀尖は其位置にて左拳を刀尖より稍上ぐ)同時に右手を中心に右肩より冠りつゝ左足を左前に踏み右足を左足の後に引き敵の右肩より八相に切下ぐ。
第3、納刀

 意義を読んだだけでは敵が真向に打込んで来るので、我は刀を抜き払流して八相に切ると読めるのですが動作はちょっと回りくどい。
 双方歩み寄る時、敵先に、右足出し左手で鯉口を握り、左足出す時右手で柄を握り、刀を抜き上げ上段に振り冠るや左手を柄に添え、右足を踏み込んで我が真向正面に切り下す。我も「右足より前進二歩目左足にて刀を抜き」上段に振り冠って、右足を踏み込んで「敵の正面を切る」第1動

 一刀目は間合い不十分で、敵左足を右足に引き付け上段に振り冠る、我は右足前の侭青眼に直る、敵真向より右足を踏み込んで我が正面に斬り込み来る、我は「両手で刀刃を上にし、刀刃を以て敵の刀を払流す(此の時刀尖は其の位置にて左拳を刀尖より稍上ぐ)や、同時に「右手を中心に右肩より冠りつゝ左足を左前に踏み右足を左足の後に引き敵の右肩より八相に切下ぐ」。第2動

 我上段に振り冠り残心を示し、剣先を下げ青眼に構え、左足を右足に「引き付ると同時に刀を左肩に擔ぐ如く持ち来り、左手は鯉口を持ち鞘を正しくす、左手の拇指と食指とにて「鎺」の近くを挟み右手の拇指は縁頭の近くを其の他の指は下より鍔及び柄を持つ。右足を後方に一歩引くと同時に右手を以て刀身を前下方に引き刀尖を鯉口の処に持ち来る、左足を右足に引付つゝ刀身を鞘に納る」第3動

 神道無念流居合12本を稽古してみました、他流の事で細部まで理解出来ているか、足裁きが逆だなどありそうです。意義に述べられて居ても動作では抜けていたり逆の場合もあったと思います。
 無双直伝英信流では、一刀目の抜き付けで勝負がつき止めの打ち下し、血振り納刀ですが、神道無念流では抜き付けでは浅い、不十分、外された、即死状況ではないのでしょう、そこから体捌き、剣捌きが続きます。
 この曽田本に掲げられた神道無念流居合12本は堂本明彦編著中山善導・稲村栄一原著の「中山博道剣道口述集」にある「立居合」初伝10本、上伝20本とは構成の仕方が違う様です。
 いずれ対比しながら神道無念流の居合を稽古して見たいものです。

 曽田先生はこの居合の手附をどの様に手に入れて曾田本その2に書き付けたのでしょう。土佐で神道無念流を遣う人が居たのでしょうか。

 Netで検索して木村高士著平成2年1990年発行の「長州藩相伝神道無念流」を手に入れました。そこには長州藩相伝神道無念流の道統は、細川家資料より起された「林崎抜刀術兵法夢想神傳重信流」の著者故木村栄寿範士の指導で継承されたとしています。そこには「立居合12剣の業」として曽田先生のものに相当する立居合12本が掲載されています。
 曾田本その2による神道無念流居合12本は運剣を見ながらメモをされたものを、写した様なきらいもありますが、木村高士先生の立居合12剣の業と曾田本とを対比しながらもう一度稽古を仕直して見たいと思います。剣術の運剣動作なので、木村先生の記述を私なりに変えることは憚られますので、立居合12本については、原本の侭記述させていただきます。
  

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