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2019年10月11日 (金)

曾田本その2を読み解く44神道無念流居合44の2神道無念流(立居合12本)11本目

曾田本その2を読み解く
44、神道無念流居合
44の2神道無念流(立居合12本)
11本目

(意義)
大体10本目と同じなるも、敵退却せず打掛て敵に追ひ詰められ後退しつゝ敵を切り倒す也
但し最初停て居るにあらず前進中敵に出合たるものとす。

(動作)
第1、右足より前進中右足の地につくや僅かに後退して抜刀(一本目第1動に同じ)
 参考1本目第1動:右足より前進し二歩目左足にて柄を握り三歩目右足を出すと同時に抜刀(此時左手で鞘を前方に出す気持を加へ後方に振り上げ上体を左斜にして十字形をなし左足は右足につれ前方に送り左足先を左踵に接する如くする)敵の右前肘を下より切り上ぐ。
第2、1本目第2第3動に同じであるが右足より後退しつゝ行くのが異て居る。
 参考1本目第2動:次に右手を左肩より振り冠り左手を添へ右足を一歩引き敵の正面を切る。
 参考1本目第3動:更に右足一歩進め真向より正面を切る。
第3、右同
第4、10本目第4動第5動に同じ
 参考10本目第4動:次に上段にて残心を示し
 参考10本目第5動:青眼に直り納刀
第5、右同

 11本目は、「前進中敵に出合いたるもの」の意識で稽古しろと云うのでしょう。この手附は右足の裁き様が独特なのか誤記なのか無双直伝英信流の足捌きでは出来ない、繰返し稽古して納得できるまでやって見る以外にない。
 敵に出合いさりげなく右足を踏出し左手で鯉口を切り、左足を踏み出しつゝ柄を握り刀を抜き出し右足を踏み込んだが敵の攻めが強く右足を僅かに引いて前肘を下から切り上げる。第1動
 敵前肘に抜き付けられるが怯まずに打込もうとするが、我は右手を左肩より振り冠り左手を添え上段に振り冠って敵の正面を右足を一歩引いて正面を切る。第2動
 敵更に詰め寄って来るので上段に振り冠り右足を一歩引くや真向より敵の正面を切る。第3動 
 左足を一歩引いて上段に構え残心。第4動
 正眼に直り、右足を左足に引き付けつゝ刀棟を左肩に付け、左手で鯉口を握りその拇指と食指で刀の鎺元を挟み、右手を逆手に持ち替え左足を退くや柄を前に引いて、切先鯉口に至れば静かに納刀、左足を右足に引き付け終了。第5動

 ◯◯に同じとして手附を省略していますが、その省く意義は何処にあるのでしょう。たいした労力とも思えませんし、正しい伝承をしたいならば動作を書き込んでおくのが良さそうです。細切れの転写による動作ではその必要動作が抜け落ちる可能性もあります。伝承は師匠に依る口伝口授による手取り足取りが出来ないこともあり得るものです。
 
 

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