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2019年10月18日 (金)

曾田本その2を読み解く45長州藩相伝神道無念流居合と曾田本神道無念流居合3本目

曾田本その2を読み解く
45、長州藩相伝神道無念流立居合12本12剣の業と
曾田本神道無念流立居合12本
3本目

曾田本神道無念流居合立居合
(意義)
前進中後方より敵来を呼ぶにつき二回追詰切る也
(動作)
前進中左へ振り返り右足を踏出し敵の右肘を抜打ちに切り次に左足を踏み込みて切り右足にて更に切り込む也、続いて二本目第4の如く体を転じ切り返しをなす、次に納刀。
二本目第4:両手で刀刃を上にし刀刃を以て敵の刀を払流し(此の時刀尖は其位置に置き左拳を刀尖より稍上ぐ)同時に左手を中心に右肩より冠りつゝ左足を左前に踏み右足を左足の後に引き敵の右肩より八相に切下ぐ。

木村高士著「長州藩相伝神道無念流居合」立居合
後方切上げ、二足一刀正面打込 霞切返し 納刀。
後敵抜打 歩行中、後方より敵が我に抜刀しようとするに先駆け、右足が前に出たとき、刀の柄に右手をかけ左足を軸に後に方向転換し、右足を踏出して後敵の右肘を下方より抜付ける。(抜付の要領は一本目と同じ。)
一本目抜付:右足より三歩進めて間に入る。前敵が我に抜刀しようとするので、左足が前に出たとき(二歩目)刀の柄に右手をかけ、右足がでると同時に前方の敵の右肘を下方より逆袈裟に切上げる。右手は切手で拳は相手の肩の高さとする。
後敵打込 後退する敵を二足一刀に追って、刀は左廻りに上段に冠り正面に打込む。
霞切返し 前に同じ
二本目霞切返し:またしても敵が反撃して来る気配に一歩進めて霞に攻める。敵は我の面を打って来るので、左足を左斜め前に踏み出し、切返しのごとく敵刀を右にすり落し、刀を右から頭上に回転させ、右足を左足の後方に引くと同時に左斜上段から敵の右肩に強く袈裟に打込む。
納刀 前に同じ

神道無念流立居合3本目は敵が後ろより来て切ろうとするのを察して、左足を軸に左回りに振り返って右足を踏出して敵の右肘に下から抜き付け、敵怯んで後退するのを追って左足を踏み込み上段から切り下し、更に右足を踏み込んで上段から切り下す。敵反撃せんと上段に振り冠るので霞の構えとなって、敵打込むや霞の構えから敵刀を払い流し、同時に左足を左前に踏み込み右足を左足の後方に引き付け右肩より上段に振り冠って敵の右肩より八相(逆八相)に切り下す。
一本目二本目との違いは後方に振り向く動作と云う事になる様です。振り返って敵の右肘を切り上げ、退く敵を追い込んで二度切り下ろす際敵は体を退いて外すのでしょう、受け太刀になる動作は手附に見られません。我は空振りして上体を前に屈したりたたらを踏むことなど、無双直伝英信流の大江居合の居合道型に見られる動作は見られません。
 通常の居合の稽古でも打込む態勢は崩さず、居付かず即座に変化できる心掛けが望まれます。

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コメント

ミツヒラ様

お伺いしたいのですが、納刀時は左足が前方にあるので左足を右足に引き寄せる形になるのでしょうか?

投稿: machida | 2019年11月11日 (月) 23時39分

>machidaさん
>
>ミツヒラ様
>
>お伺いしたいのですが、納刀時は左足が前方にあるので左足を右足に引き寄せる形になるのでしょうか?

machidaさん
コメントありがとうございます。曽田先生が書き写した神道無念流居合をそのまま、木村高士先生の長州伝相伝神道無念流をそのまま投稿させていただいて居ます。その場合曾田本では「刀の納め方:前の足を後足に引き付ると同時に刀を左肩に擔ぐ如く持ち来り左手は鯉口を持ち鞘を正しくす。左手の拇指と食指とにて「ハバキ」の近くを挟み右手の拇指は縁頭の近くをその他のゆびは下より鍔及び柄を持つ。左足を後方に一歩引くと同時に右手を以て刀身を前下方に引き刀尖を鯉口の処に持ち来る。右足を左足に引付つゝ刀身を鞘に納める。」とあります。
 このことから、左足前で終了した場合は、左足を右足に引き揃えると同時に刀を左肩に擔ぐ様にして、左足を更に後方に引くと同時に刀尖を鯉口に持って来る、右足を左足に引き付けつつ刀身を鞘に納めるのでしょう。
 此の事は、木村高士著も「左足前で終了した場合は左足を右足の後に引き納刀する。」とされています、但し左足を右足に引き付けて納刀終了の様です。
 これはあくまでも資料による、想定ですから、神道無念流立居合の現存する道場での動作は、私にはわかりません。

投稿: ミツヒラ | 2019年11月12日 (火) 00時42分

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