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2019年10月14日 (月)

曾田本その2を読み解く45長州藩相伝神道無念流居合と曾田本神道無念流居合刀礼帯刀

曾田本その2を読み解く
45、長州藩相伝神道無念流立居合12剣の業と
曾田本神道無念流立居合12本
刀礼帯刀

 曽田本その2の神道無念流立居合 帯刀
第3、右手を以て刀を体の中央前膝の線に刀背を前方にし垂直に立つ
第4、右手を以て下緒を「スゴク」如くして鐺の附近を持ち両手を以て帯刀する(此時左手の拇指を鍔の内側より前方に押し鯉口を切り食指を以て刀の抜けざる様、左外側より後方にひき鍔は概ね体の中央前にある)
第5、起立して右足より三歩後退す(起立せる時右手は自然に垂れる)
終礼の場合及脱刀
第1、右手を以て刀を脱し右腰に持ち来りつゝ蹲踞して敬礼す(開始の場合と同じ)
第2、起立して右足より三歩後退して立礼す。

 木村高士著長州藩相伝神道無念流立居合 帯刀
帯刀:礼を終え、右腰の刀を右手を使って体の中央前に刃を手前に向けて立てる
 つづいて鞘の下部(鐺の上部)に左手を添え、体の中程に鍔の内側がくるよう両手をもって左腰に帯刀する。
 下緒は鞘と帯との間に上から掛けたらすか、または右腰の帯に結ぶ。
 蹲踞の姿勢から、左手の親指を帯刀の鍔にかけ、右手は自然にたれ、その場に立ち、左足から数歩後退して演武開始の位置に直立する。
 なお、終礼は始礼の逆順に行う。
 演武にあたって発声はしない。

 神道無念流の帯刀は、上座の礼の時の状況で蹲踞し上座の礼を行ったならば、無双直伝英信流の様に刀の礼をする事無く、その姿勢のまま帯刀します。
 曾田本その2は「右手を以て刀を体の中央前膝の線に刀背を前方にし垂直に立つ」、長州藩相伝でも「体の中央前に刃を手前に向けて立てる」ですから、刀の体の中央で位置は蹲踞姿勢の膝の線上ではチョット窮屈です、長州藩相伝では体の中央前ですから右手を伸ばして体の中央前に立てれば懐にゆとりもでき安定もします。
 鞘の下部は鐺の附近を以て帯刀し、帯刀した時の鍔は曽田本その2は体の中央前、長州藩相伝では「体の中程に鍔の内側賀くるよう」ですから納まった姿は同じでしょう。現在の全剣連の帯刀、夢想神傳流、英信流の幾つかの師伝にあるものです。
 大江居合を継承する無双直伝英信流居合兵法正統会では河野先生指導に依り、「柄頭が体の中央」となって小刀を差した場合を配慮しています。
 曾田本その2の帯刀の際「左手の拇指を鍔の右内側より前方に押し鯉口を切り食指を以て刀の抜けざる様、右外側より後方に引き・・」の文言のうち、「鯉口を切り」の理由、更に「食指を以て抜けざる様」の意味はあるのか、その必要性は何か疑問です。
 
 全居連にしろ全剣連にしろ帯刀の前に刀礼が付加されています。この神道無念流の場合は刀礼は手附に無い様です。

 

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