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2019年10月19日 (土)

曾田本その2を読み解く45長州藩相伝神道無念流居合と曾田本神道無念流居合4本目

曾田本その2を読み解く
45、長州藩相伝神道無念流立居合12剣の業と
曾田本神道無念流立居合12本
4本目

曾田本神道無念流居合立居合
(意義)
前進中敵後より来り鐺を取られ続いて前方よりも敵切り掛り来るのに対する動作なり。
(動作)
第1、右足より前進中左足にて上体を前に懸け右手にて刀柄を下より握り(此の握り方は拇指は上方にその他の指は下方にす)腰を左方に廻し刀を抜く。
第2、上体を其侭とし左上膊の左側に刀刃を左斜上方にして後方の敵を刺す。
第3、柄に左手を添へ刀刃上方に刀尖を前方に向け踏み出して前方の敵を刺す左足を送るなり。
第4、右足を後に引くと同時に刀を右脇に刀身を水平にして後方の敵を刺す。
第5、柄を持ち替え右足を一歩出して正面を切る。
第6、左足を軸とし左に廻り右足より一歩進み後方の敵の正面を切り納刀。

木村高士著「長州藩相伝神道無念流」立居合12
右手後突、諸手前突、諸手後突、前正面打込、後正面打込、納刀
逆手抜刀 歩行中、後方の敵が鐺を捉えるので、右足が前に出たとき、前敵に気を強く配り、体の重心を少し前にかけ、右手をもって逆手に柄を握り、前敵を圧しつつ前方に刃を上にして低く抜刀する。
後敵刺突 後敵に眼を注ぎ、刃を上にして切先を後敵に向け、刀身は左上膊部に支え、左手は鯉口を握ったまま、その場に突刺す。
前敵刺突 直ちに、右手は逆手のまま手首を返し、切先は下回りに刃は上に向け、刀身を体の前に来るように操作する。右手は本手に持ちかえ、左手を柄に添えて右足を踏出し前敵を突刺す。
後敵刺突 突いた刀は刃を上にしたまま、右手は再度柄を逆手に握って切先を後敵に向ける。右足を後に引きながら左手は手掌を柄頭に宛て、刀身は左脇下に支え、すり足で一歩後退して後敵を突刺す。
前敵打込 顔を前敵に向ける。右手は逆手から本手に持ちかえながら諸手で左上段に冠り、右足を踏み出して前敵の正面に打込む。
後敵打込 左回りに後方に向き上段に構え、右足を踏出して後敵の正面に打込む。
霞切返し 前に同じ:またしても敵が反撃して来る気配に一歩進めて霞に攻める。敵は我の正面を打って来るので、左足を左斜前に踏み出し、切返しのごとく的刀を右にすり落し、刀を右から頭上に回転させ、右足を左足の後方に引くと同時に左斜上段から敵の右肩に強く袈裟に打込む。
納刀 前に同じ

  曾田本の神道無念流居合の4本目は、第6、「左足を軸とし左に廻り右足より一歩進み後方の敵の正面を切り納刀」で終わっています。長州藩相伝では、正面を切られた後敵は反撃して上段から切込んで来る。我は之を霞切返しに依って外すや右肩に斬り込むのです。動作が一式多いわけです。
 前敵刺突の際、曾田本では右手を本手(順手)に持ち替えませんが、長州藩相伝では持ち変えて左手を添えて刺突します。次の右側から後敵を刺突する際には、再び右手を逆手に持ち替え、左手は柄頭に手のひらを宛てて刺突します。更に前敵の正面二打込む際には再び本手に持ち替えます。稽古ではどちらも出来るように稽古して置けばいいのですが、曾田本の省略した右手の持ち替え、霞切返しは何処かで抜け落ちたのかなのでしょう。
 

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