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2019年10月23日 (水)

曾田本その2を読み解く45長州藩相伝神道無念流居合と曾田本神道無念流居合8本目

曾田本を読み解く
45、長州藩相伝神道無念流居合と
曾田本神道無念流居合立居合12剣の業
8本目

曾田本神道無念流居合立居合
8本目
(意義)
勉めて敵に接して抜打するも敵後退するにより追詰めて切倒す也
(動作)
第1、其場にて抜刀右足一歩出し正面を切る。
第2、左足より二歩前進して切る。
第3、2本目第4動の如く切り返し、
 2本目第4動:両手で刀刃を上にし刀刃を以て敵の刀を払流し(此の時刀尖は其位置にて左拳を刀尖より稍上ぐ)同時に左手を中心に右肩より冠りつゝ左足を左前に踏み右足を左足の後に引き敵の右肩より八相に切下ぐ
第4、納刀

木村高士著「長州藩相伝神道無念流」立居合
8本目
其場抜刀右足前正面打、二足一刀正面打込、霞切返し、納刀
前敵打込 前方の敵を充分に引つけて、その場で頭上に抜刀し、右足を踏み出して正面を打つ。更に敵が後退するので二足一刀に追込み正面に打込む。
霞切返し 前に同じ
 この場合の「前に同じ」では7本目になってしまうので、此処は2本目の霞切返しです。
 二本目霞切返し:またしても敵が反撃して来る気配に一歩進めて霞に攻める。敵は我の正面を打って来るので、左足を左斜前に踏み出し、切返しのごとく敵刀を右にすり落し、刀を右から頭上に回転させ、右足を左足後方に引くと同時に左斜上段から敵の右肩に強く袈裟に打込む。
納刀 前に同じ

 この8本目は曾田本の神道無念流居合と長州藩士相伝神道無念流居合共に同じ様に演ずると読めます。しかし文章上は双方とも抜けが有って取り敢えず無双直伝英信流居合の業技法を駆使して演じてみます。
 曾田本「其場にて抜刀右足一歩出して正面を切る」、長州藩相伝「其場抜刀右足前正面打」で雰囲気は同じです。曾田本の正面を切るはどの様にするのか指定されていませんから、立姿は左手鍔、右手を柄に掛け、右足を稍々前に左足爪先を右足土踏まず附近に左斜めに向けて立つ。
 此処で、ハタと困ったのは敵が刀を何時抜くのかが読めない、敵は抜刀して青眼に構えて間境を超す、我は立位置のそのまま、柄を上に向け刃を左に正中線上を抜き上げ右手を返して上段に振り冠り左手を柄に掛けるや左足を踏み込み敵の正面を喉元迄打つのが長州藩相伝、曾田本は床上一尺迄切り下ろす。
 敵我が真向打ち込み後方に出足を後足の後方に引いて外す。我は空を切って即座に左足を右足に引き付け上段に振り冠り、右足を踏み込んで敵の真向に切り下す。ここは長州藩相伝も床上一尺膝の高さまで空を切る。
 敵再び二足後方に引いて之を外すや上段に振り冠り、またしても敵反撃して来る気配に右足を一歩進めて、青眼に構え、其の刀尖を敵に向けたまま、両手で右手甲を下にし、左手甲をうえにして刀刃を上にし(又は左向き)左手を稍々高くして霞に構える。
 敵真向に打ち下ろして来るのを刀刃を以て右に払い流し、刀を右から頭上に回転させ、左足を左前に踏み込み右足を左足の後方に踏み替えるや左上段から敵の右肩に逆袈裟に切り下す。上段に構え、残心、納刀(前に同じ)。

 敵の抜刀は二度我に切り込まれてからでも、抜刀して青眼に構えて接近して来る、青眼が上段でもいいでしょう。仮想敵の動作を我が動作から逆に想像して演じてみると、敵の抜刀や打ち込みに依って間が開く可能性もあるので、その状態で拍子を工夫しませんと間抜けな一人演武になりそうです。

 

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