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2019年11月25日 (月)

曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の8本目

曾田本その2を読み解く
50、神道無念流立居合幾つか
50の8本目

太田龍峰著中山博道校閲「居合読本」より神道無念流(立居合12本)8本目
意義
勉めて敵に接近してから抜き打ちをなすも敵後退せるにより追詰めて切倒す動作である。
動作
第1、其場で抜刀し右足を一歩出して正面を切る
第2、左足より二歩前進して切る。
第3、第2本、第4動に同じく切返しをなす。
 2本目第4動:「両手で刀刃を上にし刀刃を以て敵の刀を払ひ流し(此際刀尖は其位置を変ずることなく左拳を刀尖よる稍々上ぐ)同時に左手を中心にして刀を右肩の方面に転回しつゝ左足を左前方に踏み開き右足を左足の後方にひき敵の右肩より左斜下方に切り下ぐ」。
第4、刀を収む。

曾田本その2神道無念流(立居合12本)8本目
意義
勉めて敵に接して抜打するも敵後退するにより追詰めて切倒す也
動作
第1、其場にて抜刀右足を一歩出し正面を切る。
第2、左足より二歩前進して切る。
第3、2本目第4動の如く切り返し
 2本目第4動:両手で刀刃を上にし刀刃を以て敵の刀を払流し(此の時刀尖は其位置にて左拳を刀尖より稍上ぐ)同時に左手を中心に右肩より冠りつゝ左足を左前に踏み右足を左足の後に引き敵の右肩より八相に切下ぐ」。
第4、納刀

 この業の分らない動作は、第1動です。無双直伝英信流では大森流の附込の抜刀から切り下す抜打ちでしょう。柄を持つ右手を正中線上に刀を抜き上げ刀刃は左外に向けて抜刀するや手を返して上段に振り冠り右足を踏み込み正面の敵の真向に打込む。
 続いて、左足、右足と前進して後退する敵を追い詰め上段から切下す。右霞に攻め込むと敵我が真向に打込んで来る処、切先を敵に付け、刃を上に左手を稍々高くして、敵刀を払い流し右肩より冠りつつ、左足を左前に踏み込み、右足を左足の後に引き、敵の右肩より逆八相に切り下げる。納刀。

木村高士著長州藩相伝神道無念流より大村藩無念流8本目
 其の場に於いて右足を踏み出し、諸手で横一文字に抜付ける。(ー真向正面に抜付ける 長州藩相伝)更に、二足一刀で前敵の正面に打込む。前敵が打込んで来るので、切返して敵の右肩に打込む。以下、前の業に同じ。

 大村藩の8本目の抜打ちは「諸手で横一文字に抜きつける」、左右と二足一刀で前敵の正面に打込む。更に「前敵が正面に打ち込んで来るので切り返し敵の右肩へ打込む」曾田本の敵刀を切返し(払流し)は神道無念流の右霞ですから「刀柄を握った右手の甲を下に左手の甲を上にして刀刃を左にし、切先を前敵に向ける。」となり打ち込まれて、敵刀を切り返して敵の右肩に打込む。

木村高士著「長州藩相伝神道無念流」から戸賀崎無念流立居合業手付
 直立の姿勢から素早く右手で刀を上に抜き上げ、左手を添えて右足を踏み出し「矢」と前敵の真甲を打つ。更に、二足一刀をもって攻め込み上段から「当」と正面真甲に打込む。右足を進め「矢」と右霞となり、左斜前に変って敵刀を切返しながら右足を左足の後に引き「鋭」と右面を打つ。正眼に攻め、納刀。

 戸賀崎居合は、我は刀を抜き上げ左手を添えて右足を踏み出し「矢」と前敵の真甲を打つ。二足一刀に攻め上段から「当」と真甲に打込む。敵我が真甲に打ち込んで来るや右霞で切り返して「鋭」と敵の右面を打つ、正眼、納刀。

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