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2019年11月 2日 (土)

曾田本その2を読み解く46行宗先生より中村虎猪氏に授与したる中傳書写46の6長谷川流居合術鱗返

曾田本その2を読み解く
46、行宗先生より中村虎猪氏に授与したる中傳書写
46の6長谷川流居合術
1、鱗返 敵の真向にて抜かんとかまえる力声にてもかくれがたくさままはって抜付て勝つ

神傳流秘書:左脇へ廻り抜付打込み開き納る(秘書には岩波と同じ事を記しあり口伝口授のとき写し違へたるならん)
大江居合:右に向き、左より廻りて正面に向かひ、中腰にて左足を引きて抜付け、此抜付けは水平とする事、上段に取り、座しながら斬り落すなり。血拭ひ刀納めは前と同じ。中腰は両膝を浮めて抜付けるなり。(敵の甲手を斬る)。
細川居合:(左側に座して居る者を斬る)正面より右向き、・・鯉口を切り右手を柄に掛け腰を伸しつつ左へ廻り、正面を向くなり立ち上り、左足を大きく後方へ退き、腰を低く下げ(対手の右側面へ)抜付け、左足を右足横へ跪きつつ、刀尖を左後へ突込み右上段に引冠り、更に右足を踏込んで斬込み刀を開き納め終る。

 行宗居合の鱗返しは、書写間違いなのか読み解くことが出来ませんが、敵は、右向きに座す我の右脇に座し我が方を向いて(真向)抜かんとする、「力声にてもかくれがたくさままはって抜付」は、読み解くのは勝手な憶測するのも面白くないので、状況判断から左に廻って抜き打つ。のでしょう。
 鱗返しは、敵は我が左脇に同方向を向いて並んで坐している、大江居合では道場の正面に対し右向きに座している、其の正面に敵が座し仕掛けてこようとするので左回りに正面に向き左足を引いて敵の拳に抜き付け、左足を右足に引き付け上段に振り冠って右足を踏み込んで座しながら打込む。
 細川居合は大江先生の同門の細川義昌先生が香川の植田平太郎に伝授した下村茂市定の居合を引き継いだ尾形郷一貫心の居合を梅本三男先生が纏められ広島の貫正館発行の「居合兵法無雙神伝抜刀術」に依ります。
 大江居合が立膝から腰を浮かして左回りに敵に向かい中腰にて左足を引いて敵の拳に抜き付けていますが、細川居合は腰を伸ばして(浮かして)正面に向くなり立ち上がり左足を大きく後方に引いて、腰を上げて敵の右側面に抜き付けています。敵の右側面の何処という指定はありませんから水平に抜き付ける稽古をして敵の右肩からコメカミ辺りに抜き付けるとすれば良しでしょう。大江居合は敵の拳(甲手)ですから、敵の動きの中の移動する拳への水平抜き付けは熟練を要します。

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