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2019年11月13日 (水)

曾田本その1付録抜刀術(曽田虎彦私剣 研究中)その3追加八相

曾田本その1
抜刀術付録(曽田虎彦私剣 研究中)
その3、追加八相

原文
是も歩ミ行内抜きつ希二払捨て左足を込ミて左八相より敵右首根二又右足を込ミて右八相より敵左胴二切次二左足より継足尓て真向へ切り納刀前同し。

読み
これも、歩み行くうち、抜き付けに払い捨て、左足を込みて左八相より敵(の)右首根に、又、右足を込みて右八相より敵(の)左胴に斬り、次に左足より継足にて、真向へ切り納刀前に同じ。

「追加ハ相」、「抜き付けに払捨て」、「左足を込み」などの聞きなれない言葉に惑わされますが、しごく単純な業です。前回の「追加斬撃」も不思議な言い回しでしたが、真向斬り下す事を二度行っていました。此の業も八相の切りが二度ある事を意味します。左足を込み・右足を込みは踏み込むことを言っていると解釈できます。

 これも歩み行くうち、敵が斬りこまんとする処、右足出る時鯉口を切り、左足出る時柄に手を掛け刀を抜き出し、右足を踏み込むや、切り下さんとする敵の右小手を抜き付けに横一線に払い捨て、敵退かんとするに乗じて切先を左に返して左八相にとるや左足を踏み込んで敵の右首根に逆八相に斬り付ける。更に敵退かんとするを右八相に振り冠り右足を踏み込むや敵の左胴に斬りこむ。その足踏みの儘残心、刀を右に開き血振り、納刀す。

竹刀剣道の影響から、上段に振り冠ってから八相に斬りこむ動作が現今一般的ですが切り付けた切先を返してそのまま八相に構える事としました。無駄な動作を不要とします。或は一歩譲って上段に構えるならば、其の動作は敵が退かんとする其の「ひ」に乗じて、左足を右足に引き付けつつ上段に振り冠り、真向打ち下ろしなり、八相、逆八相に斬りこむべきでしょう。 
又余談ですが、無双直伝英信流では上段の構えは、額の前上に左手で柄を握り右手を頭上後に低くして、刀尖を45度下に向けた構を所作としていますが、大きく刀を振る稽古としては良いでしょうが、この振り冠りは手打ちを養成してしまい、体を使って斬りこむ動作を妨げます。更に組太刀などで相手が切先上がりの上段で我は切先下がりの上段では簡単に打ち負かされてしまいます。一考を要します。

 

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