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2019年11月16日 (土)

曾田本その2を読み解く50神道無念流立居合幾つか50の前書

曾田本その2を読み解く
50、大村藩神道無念流立居合幾つか
50の前書

 曾田本その2の巻末に神道無念流立居合12本が書き込まれて居る事は、すでに掲載しています。
 曽田先生が何処から神道無念流立居合の手附を手に入れて、どうしようとされたかがわかりませんでした。
 ふと思い出したのは昭和9年1934年に太田龍峰先生によって「居合読本」を中山博道先生の校閲という事で、中山博道居合いわゆる大森流、英信流居合の業手附を書かれています。
 そこには中山博道先生に依る第一章は大森流居合と第二章は長谷川英信流居合が納められていますが奥居合などは抜けています。代わりに第3章は神道無念流立居合12本。続いて第4章は警視庁流居合、第5章が伯耆流居合、第6章は荒木流居合、第7章は陸軍戸山学校に於ける居合、と構成されています。
 その「神道無念流立居合12本」はどうやら曾田本その2の「神道無念流立居合12本」の元になった手附の様です。

 堂本明彦編著中山善導、稲村栄一原著「中山博道剣道口述集」に立居合初伝10本、上伝20本が示されているのですが、曽田先生が記述した神道無念流立居合12本とは本数も業手附も異なります。
 「居合読本」が中山博道先生に依る大森流、長谷川英信流居合であるわけで、それは第16代後藤正亮先生の門弟も森本兎身先生によって伝えられた居合で下村茂市の門弟細川義昌の居合とも違う雰囲気です。それなのに、「居合読本」の神道無念流立居合は中山善導が記述している「中山博道剣道口述集」の神道無念流立居合とは異なるとはどういう事なのでしょう。此の事も中山博道居合と神道無念流立居合との異なる事の疑問にぶつかることになります。中山博道先生の居合も剣術も、博道先生の探求心が神道無念流を昇華していったかもしれませんし、別の要件が有ったかもしれません。
 中山善導解説になる「神道無念流伝承形 全解」の中に「ぶつぶつ」と不満を述べている行が見えるのですが、其の辺りかも知れません。

 そこで、更に資料を捜す中に木村高士著長州藩相伝神道無念流という冊子を見つけ手に入れました。その長州藩相伝の神道無念流立居合12本と曾田本に依る神道無念流12本とは略同じですが、手附の書き方や細部の業技法に幾つか違いがありました。どの流派でも所変われば何とやら師伝と称し異なる運剣はあり得るものとは理解し得ても、曽田先生の書かれた神道無念流立居合12本の出処を更に知りたくなって困ったものです。
 曾田本その2の神道無念流立居合12本は太田龍峰先生の「居合読本」を基に多少改ざんされたものの其の儘と推測されました。

 実は、手に入れた木村高士著長州藩相伝神道無念流の冊子の中に、他の藩などで行われていた神道無念流立居合12本が収録されていました。一つは大村藩に依るもの、もう一つは戸賀崎宗家無念流立居合業手付の2編となります。
 その2編と曽田先生の記述された居合とも異なる部分もありそうで、是非とも稽古して曽田先生の神道無念流立居合12本を理解出来るようにしたい願望がふつふつと湧き上がっています。
 此の道を求める求道者のわがままをお聞き届けいただき、木村高士先生の残された、文献に依りこの居合を稽古させていただき、曾田本の神道無念流立居合12本を無双直伝英信流の求道者にお許しいただきたく思います。
 同時に太田龍峰先生の「居合読本」にある神道無念流立居合12本もその文献から稽古させていただきます。
 不都合がございましたらミツヒラブログにコメントいただきたく、お願い申し上げます。出来得ればれば細部に亘る誤った部分などご教示いただければとお願いする次第です。

   ミツヒラこと松原昭夫

参考資料として下記の手附けに従って違いを明らかにして稽古を致します。
文言は、変更すると場合によっては其の流の基礎を変えてしまう可能性もあり得ますのでそのまま使用させていただきます。
 曾田本その2に依る神道無念流立居合12本
 太田龍峰先生の居合読本から神道無念流立居合12本
 木村高士先生の長州藩相伝神道無念流から立居合12本
 同じく    大村藩無念流立居合業手付12本
 同じく    戸賀﨑無念流立居合業手付12本
 
    

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