« 曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の2本目 | トップページ | 曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の4本目 »

2019年11月20日 (水)

曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の3本目

曾田本その2を読み解く
50、神道無念流居合幾つか
50の3本目

太田龍峰著中山博道校閲「居合読本」より神道無念流(立居合12本)第3本目:
意義
前進中後方より襲ひ来る敵が我を呼ぶに対する動作にして敵を二回追ひ詰めひ切り倒す動作である。
動作
第1、右足より前進中右足の地につくや直に廻れ左をなし右足を踏み出すと同時に刀を抜き敵の右前肘を切る(第一本、第1動に同じ)。
第2、左足より二歩前進し敵の正面を切ること二回(前進中刀を頭上に振り被り)。
第3、体を転じて切返しをなす(第2本、第4動に同じ)。
第4、刀を収む。

曾田本その2神道無念流(立居合12本)3本目:
意義
前進中後方より敵我を呼ぶにつき二回追詰め切る也
動作
前進中左へ振り返り右足を踏み出し敵の右肘を抜打に切り、次に左足より踏み込みて切り右足にて更に切り込む也、続いて2本目第4の如く体を転じ切返しをなす
次に納刀。

後方の敵が我を「お命頂戴」と言って斬り懸るのを察して左回りに振り向くや敵の前肘を下から抜打ちに切り上げる。敵退かんとするを左・右と追い込んで正面を切る、更に左右と追い込んで正面を切る。
 敵反撃の気配あるを察し、右霞に構え(両手で刀刃を上にし)刀刃を以て敵の刀を払流し同時に左手を中心に左肩より冠りつゝ左足を左前に踏み右足を左足の後に引き敵之右肩より八相に切下ぐ。
次に納刀。
曾田本では、敵の前肘を切り上げるや、左足を踏み込んで正面を切り、再び右足を踏み込んで正面を切って、敵反撃せんとするを霞に構えて払い流し、左足を左前に踏み込み、右足をその後方に踏み、左から逆八相に敵の右肩より切り下す。

木村高士著長州藩相伝神道無念流より大村藩無念流立居合業手付3本目後敵:
 右足より三歩進み、右足が床についたとき左回り後方に向き、同時に抜刀し、右足を踏み出して上段から真向に打込む。(ー後敵に向き、敵の右前肘へ抜き付ける。以下は同じ(長州藩相伝神道無念流立居合3本目))更に、二足一刀をもって上段から後敵の真向に打込む。切返し、納刀は同じ。

大村藩の3本目は、右・左・右と三歩前進し三歩目右足が床につくや左回りに後方に振り向き、刀を上に抜き上げ上段から右足を踏み込み後敵の真向に打込む。此処は長州藩相伝も、居合読本も、曽田本その2も振り向くや右足を踏み出し下から敵の前肘に切り上げる所で抜刀の仕方が異なります。
 怯む敵を更に左足右足と敵を追い詰め上段から後敵の真向に打込む。敵の反撃の意を察して右霞に構え、敵真向に打込んで来るや払流し左足を左前に踏込み右肩から振り被って右足を左足の後方に摺り込み逆八相に敵の右肩を切り下げる。納刀。

木村高士著長州藩相伝神道無念流より戸賀崎無念流立居合業手付3本目:
 歩行中、右足が前に出たとき、刀に手をかけ後敵を振り返って見る。このとき、右膝を僅かに曲げて体重を右足にかけ、そのままの足で左回りに後を向く。右足を踏み出して1本目の如く「矢」と抜付ける。更に、二足一刀で真甲に「当」と打つ。右足を進めて「矢」と霞に攻め、左に切返して「鋭」と敵の右横面に打込む。1本目の如く正眼に攻め入る。納刀。

 歩行中、右足を踏み出した時後ろに振り向き、敵の斬りこみを察し右足の重心を乗せ左回りに後ろを向くや、右足を踏み出し1本目の如く「矢」と掛け声を出し、右手を水平にして前敵に抜付ける。(抜付けたとき、刀は水平にして切先は眼の高さ、刀刃は斜左を向く。左手は鞘を放して、後方水平になるまで腕と指も伸ばす)。左足右足と敵を追い詰め真向に「当」と打つ。更に右足を進めて「矢」と右霞で攻め、敵打込んで来るを払流し、左足を左前に踏込み右足の後方に摺り込み切り返して「鋭」と敵の右横面に打込む。納刀。
 戸賀崎居合は振り向くや横一線の抜き付けです。是は「中山博道剣道口述集」にある中山善導・稲村栄一原著の神道無念流立居合の抜き付けです。そこでは下から右斜上に切り上げるのは神道無念流立居合では正式では無いと言って居ます。

|

« 曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の2本目 | トップページ | 曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の4本目 »

曾田本その2を読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の2本目 | トップページ | 曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の4本目 »