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2019年11月12日 (火)

曾田本その1付録抜刀術(曽田虎彦私剣 研究中)その2追加斬撃

曽田本その1付録抜刀術
(曽田虎彦私剣 研究中)
その2追加斬撃

原文
是も歩ミ行内冠りたる敵の拳へ抜き付左足を継き足にて一度ハ浅く二度目ハ深く斬下し次に右足を引と同時二左手を切先二刀を腰二とりて残心左足を引きて刀を開き納る也

読み
是も歩み行く内冠りたる敵の拳へ抜き付け左足を継足にて一度は浅く二度目は深く斬り下し、次に右足を引くと同時に左手を切先に、刀を腰に取りて残心
、左足を引きて刀を開き納める也。


文章に抜けが有って、それを補うには動作を付けざるを得ません。やってみます。
歩み行くうち、右足を踏み込んで鯉口を切り、左足踏み込み柄に右手を掛け刀を抜きつつ上段に振り冠って切り下ろさんとする敵の右拳に、右足を踏み込んで抜き付ける。左足を右足に引き付け上段に振り冠り、退かんとする敵の真向に右足を踏み込み顎のあたりまで斬り下し左足を継足し、再び上段に振り冠って、更に引く敵に右足を踏み込み真向より深く(水月の辺りまで)斬り下す。次に右足を後方に退くと同時に切先に左手を添え残心、十分と見るや左足を引いて刀を右に開き、その右足前の体勢の儘刀を納める。

 大森流居合の逆刀(大江居合の附込)を改変して敵の打込みを摺り落し斬り付けるのと違い、打ち下ろさんとする敵の右拳へ抜き付け、敵引く処を追い込んで斬るわけです。
「敵の拳への抜き付」がポイントですが、抜刀の方法を工夫しませんと、両断されてしまいます。序破急を目で見てわかる様な抜刀では間に合いませんし、鞘の返しなどに時間をかけている様でも両断されます。
 此処は横一線の抜き付けで一瞬に相手の拳に斬り付けるには、鯉口を切ると同時右手を柄に掛け、左手を後方に引き右手を刃を上にしたまま刀を抜き出し、切先まで抜き出すや鯉口から切先が出る瞬間に拳を返して相手の拳に抜き付けるべきでしょう。但しへぼは鯉口を切る時指を自損したり、鯉口を割ったり散々でしょう。無双直伝英信流の演武の時の抜き付けで、上段に冠った敵の打ち下ろしに応じられる人はどれだけいるでしょう。
 曽田先生のこの居合の意図する処が述べられていませんので、取り敢えず充分この業で此の動作で稽古してみて実用に堪え得る技を磨く一つでしょう。

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