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2019年11月23日 (土)

曾田本その2を読み解く50神道無念流居合幾つか50の6本目

曾田本その2を読み解く
50、神道無念流居合幾つか
50の6本目

太田龍峰著中山博道校閲「居合読本」より神道無念流(12本)立居合第6本目:
意義
前方左方の敵に対するも左方の敵、最初我に近寄りすぎた為めに進出して切ること能はず、従がって其場に於いて切り、次で敵後に倒るゝを以って其儘進んで残心を示す。
動作
第1、第1本、第1動に同じ。
 第1本第1動:「右足より前進し二歩目(左足の地についた時)右手の拇指を下方より其他の指を上方より鍔元近く刀柄を握り右足(三歩目)を出すと同時に右手を以って刀を抜き(此時左手で鞘を前方に出す気持ちを加へ後方に振り上げ上体を左斜にして十字形をなし左足は右足につれ前方に送り概ね左足尖を右踵に接する如くあらしむ)敵の右前肘を下方より切り上ぐ。」
第2、右足を軸として左足を右足の後方にひき左向をなし左正面を切る
第3、右足を左足の所にひき刀を頭上に振り上げ右足を出して切る
第4、左足より二歩前進する(此際刀は青眼とする)。
第5、刀を上段にして残心を示し。
第6、青眼に復して刀を収む。

曾田本その2神道無念流(立居合12本)6本目:
意義
前方左方の敵に対するも左方の敵最初我に近寄り過ぎた為めに進出して切ること能はず、従て其場に於て切り、次で敵後ろに倒るゝを以て其侭進んで残心を示す。
動作
第1、1本目第1動に同じ。
 1本目第1動:「右足より前進し二歩目左足にて柄を握り三歩目右足を出すと同時に抜刀(此時左手で鞘を前方に出す気持を加へ後方に振り上げ上体を左斜にして十字形をなし左足は右足につれ前方に送り左足先を右踵に接する如くする)敵の右前肘を下より切り上ぐ。
第2、右足を軸とし左向となり左正面を切る
第3、次に右足を左足に揃へ上段となり右足にて切る
第4、次に中段の侭左足より二歩進み。
第5、上段の残心を示し。
第6、青眼に直り納刀。

 6本目は右足を踏み込み下から切り上げ、左足を右足に引き付ける。左足を軸とし左に向き直り、左足を右足の後方に引いて近寄り過ぎた敵との間合を調節して右足前で左の敵の正面を切る。
 此の時曾田本は「左足を軸として左向きとなり左正面を切る」ですから切る際左足も右足も引いていません、近寄り過ぎた敵に何らする事も無く斬り付けています、此処は曾田本の写し忘れとしておきます。
 次は、右足を左足に引付つつ上段となり敵の様子を推し測り、間を外し、再び右足を踏み込んで切る。上段に振り冠って残心、敵倒れるや青眼に直り納刀。
 曽田本の文章は第2、第3とも居合読本と異なる処が有ります。また、長州藩相伝では前敵へ切り上げる際左足を右足に送らず。左へ振り向く初動に右足を左足に僅かに引いてから、右足を軸に左へ向きます。

木村高士著「長州藩相伝神道無念流」より大村藩無念流立居合業手付 6本目左敵:
 三歩進んで右足の出たところで抜刀し、右足を軸に左に向き、左足を右足の後に引き、上段から左敵の正面に打込む。更に、右足を左足に引きつけて正面に打込む。左、右足と霞に二歩攻め入り上段となり残心を示す。晴眼となって血振いをする。納刀は前に同じ。

 正面の敵は右前肘を切り上げられるので曾田本と同じ、(左足に引き付け)右足を軸に左に向き左足を後方に引いて左敵に討ち込む、更に右足を左足に引きつけ(右足を踏み込んで)正面に打込む。、左足右足と二歩右霞に構え攻め進み、上段に構え残心、刀を下し青眼となり(刀を小さく横に振って)血振り納刀。

木村高士著「長州藩相伝神道無念流」より戸賀崎無念流立居合業手付 6本目:
 抜付は前に同じ。
 「三歩進んで間に入るや「矢」と、右手を水平にして前敵に抜付る。抜付けた時、刀は水平にして切先は眼の高さ、刀刃は斜左に向く。左手は鞘を放して、後方水平になるまで腕と指も伸ばす。」
 右足を左足に寄せながら右敵に向かい、刀刃上段に冠って右足を出し「当」と真甲を打つ。右、左足と後退して腰を引き、左膝を曲げ、左足に体重を載せ上段に冠り、右敵の正面に、切先は膝の高さまで打込む。更に、左、右足と進みながら刀を上段にとり、右足から一歩進んで中段正眼の構えとなる。正眼に攻め、納刀。

 この戸賀崎居合6本目は敵は前・右となっていて他の手付けと異なります。前敵に右足を踏み込み水平に抜き付け、右足を左足に引きつけ、左足を軸に右敵に向かい上段から「当」と真甲を打つ。右、左足と後退して腰を引き、左膝を曲げ、左足に体重を載せ上段に冠り、右敵の正面に、足はそのまま、切先は膝の高さまで打込む。
 更に左、右足と進みながら上段に冠るり、右足から一歩進んで中段正眼の構えとなり青眼に攻め残心、納刀。


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