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2019年12月25日 (水)

道歌1秘歌之大事(林崎新夢想流 新庄藩)1の26執心の

道歌
1、秘歌之大事(林崎新夢想流 新庄藩 元禄14年1701年)
1の26執心の

執心能あらん人にハ傳婦遍し
       くらゐ残春な大事な累亊
読み
執心のあらん人には伝べし
       位残すな大事なる事

 物事を深く捉えて大切にする人には、流の位を残らず伝授する事が大事である。
 「執心のあらん」ですと現代文では執心の無い人、になるのですがここは古文を引っ張り出して「物事を深く捉えて大切にする人」と読み解くべきでしょう。それによって下の句とつながってきます。
 現代居合では、寧ろ師匠に執心が無く、見よう見まねで習っただけ、昇段審査や競技会で勝てるだけの演舞ばかりを手ほどきするのでは、武術には程遠いものです。
 「位残すな」をどこまで指導出来るのでしょう。古伝神傳流秘書を片手に研究会をやらなければ「昔は」などとは程遠いものです。

 新庄藩の林崎新夢想流寛政3年1791年の伝書では「執心乃あらん人尓は傳ふへしくらゐ残す那大事成亊(しゅうしんのあらんひとにはつたふべしくらいのこすなだいじなること)」
 
 新庄藩の林崎新夢想流明治44年1912年の伝書では「志う心乃あらんひと尓ハ傳うへし位能古しな大事なるへし(執心のあらん人には伝うべし位残しな大事なるべし)」

 曾田本その1の居合兵法の和歌にはこの歌はありませんが、こんな歌が歌われています「道を立て深く執心春る人尓大事のこさ春大切尓せ与(道を立て深く執心する人に大事残さず大切にせよ)」この歌も同じ歌心と思われますが、下の句の「位残すな大事なる事」は免許皆伝を受けた弟子に、「お前さんの弟子の中で「執心のあらん人」がおれば、位残さずお前さんが伝授する事が大事なんだよ」と歌っている様で免許を受ける方も、授与する方にも重くかかって来る様で、林崎新夢想流の師弟愛を感じています。

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