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2020年1月 1日 (水)

道歌2古伝神傳流秘書より抜刀心持引歌2の4敵に従う

道歌
2、古伝神傳流秘書より抜刀心持引歌
2の4敵に従う

敵に従って可勝心持ち 春風を切ると云ふ 古歌

風吹は柳の糸のかたよりに
     なびくに付て廻る春かな

強身尓て行當るをは下手と知れ
     まりに柳を上手とそいふ

敵と出合ふ時かならず討勝と思ふへからす況や恐るゝ古となし間に不加豪末雷電石火の如くちらりと我が心二移時無二無三に打込亊居合の極意也然れ共只打込でなし是に柄口六寸の習なり此習を以敵の場へふん込み討つ也


敵に従って勝つべき心持ち、春風を切ると云う 古歌
風吹けば柳の糸の偏りに
    靡くに付きてめぐる春かな
強みにて行き当たるをば下手と知れ
    まりに柳を上手とぞ云う

敵に従って勝つ為の心得は、春風を切ると云う事である。古歌にある。
 風が吹けば柳の糸の様な枝が風の吹いて行く方に靡いて偏る様に、春の訪れは其処から感じられる。
 この歌は金葉和歌集にある白河院の歌を当てている様です。風を受ける柳のように風を往なす心持ちで敵に対すれば、やがて勝口が見えて来ると教えているのでしょう。
 力一杯に斬り込むなどは下手と思いなさい、まりが当たった柳の枝が逆らわずに靡くのを上手と云う。
 次の歌は、斬り込むにしても力一杯に力んで斬り込むなど下手の証拠のようなものだ、まりが柳の枝に当たっても何の抵抗も無く元の姿に戻っているよと云うのでしょう。強みに頼るものではないとの教えです。
 敵と出合う時に必ず打ち勝つと思うものではない、況や恐れて居すくむものでも無い、身を土壇にして、無心に間に至れば雷電石火の如く「ちらり」と打つべき瞬間が見えて来る、其の時無二無三に打ち込むのがこの居合の極意である。
 然れども、ただ打込むのではなく「柄口六寸」相手の拳に打込むのである。この教えを以て敵の場に踏み込んで打つのである。敵が我が肩なり胴、足に打ち込んで来れば、何も考えずに、上段から真直ぐに打ち下ろして敵の拳に勝つ、新陰流の十文字勝の気分でしょう。
 

 

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